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2002/6/30インタビューVol.006 [相談役] 真田 英彦 大阪大学名誉教授 追手門学院大学教授 「今考えれば当たり前のことなんだけど、その当たり前を考え出していた」

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大阪大学名誉教授 追手門学院大学教授

大阪大学名誉教授 追手門学院大学教授 真田 英彦
所属 大阪大学名誉教授 追手門学院大学教授
公式サイト

 

真田先生は、あのインターネットを提案されたとお聞きしましたが・・・?


正式にはそのお手伝いをさせていただいたんです。
1964年に私は修士論文「ダイナミックデータ伝送」を執筆しましたが、その際に全面的にお世話になった長谷川利治先生(京都大学名誉教授・現南山大学教授)は新しい通信方式の提案(現在のインターネット)をし、将来は通信の本命になることを主張され、実験的にその可能性を立証されていたんです。
そして私の一年先輩の豊田順一先生が、その有用性をシミュレーションによって示してみせ、私の修士論文はそれを待ち行列理論を使って理論的に計算してみせたものでした。
その後それは利治先生の博士論文の一部として集大成されたというわけです。



真田先生は大阪の幹線道路の仕組みもご提案されたと聞いていますが…?


そうですね。大阪の幹線道路を一方通行にするよう提案した結果、できたのが御堂筋や四ツ橋筋などの一方通行なんです。これは簡単にいうと、道路容量は車線数の2乗に比例するので 一方通行にしたほうが車がスムーズに流れるからです。
この考え方は情報通信のネットワークと同じ考え方なのです。大阪府警を実際に説き伏せ実行させたのは長谷川利治先生です。



真田先生がこの道に進まれたきっかけはなんですか。


学問は昔から好きで、それに加えコンピューターについては高校生の頃から興味があってね。
コンピューターをつくりたいと思っていた。ただし私が大学入学時のコンピューターというものは、コンピューターが生まれて13年目くらいで性能は悪く、大きな部屋を埋め尽くすくらい大きなものだったんだよ。
そして大阪大学に進学したのは、城先生というコンピューターの研究をしておられる阪大の先生に学びたかったから。
だけど私はてっきりコンピューターだから通信工学科にいけば城先生がいるだろうと思っていたんだけど、いざ入学してみるといなくってね!
実は城先生は機械工学科にいて、そのとき初めてコンピューターが機械であることを知ったんだよ(笑)



では、せっかく大阪大学に入ったのに、城先生には学べなかったのですか?


いえ、しっかり学ばせて頂きましたよ。城先生からは数学を学びました。
とても難しい授業でテストには教科書をまる覚えして臨んだのに、出題されたところはそこだけ勉強していなかった教科書の付録からで・・・もう一度受けるはめになりました(笑)。
でもそのときに使っていた数学の教科書は、本当によく使用し今でも大切に持っているし、時々引っ張り出しています。



真田先生にとって、ジャパンプロデュースとは何ですか?


日本を創り直すことですね。私のやってきたシステムつくりというのはまさにそのためです。
今、情報技術は急激な変革期に直面している。あげたらなくなるようなモノの時代から、いくらあげてもなくならない、むしろどんどん使ってもらった方が豊かになることばの時代へ。
考え方がまるで違う時代へ突入していく。この変化に遅れをとらないようにしなければ、日本は崩壊してしまいます。



最後に学生へメッセージをお願いします。


もっと自信を持って!!どこの集団においても同じ比率なんですが、上澄みの20%はすばらしいひと。
残りの80%はあまり目立たないひと。もちろんその20%の中にいるひとの方が得だし、自分が20%に入れるようなところにいる方が得。
東大で80%に入るなら、阪大で20%に入る方がいい。
自分に合ったところを見つけなさい。自分の能力を伸ばせるところを選びなさい。分野はどこでもいいし、なければつくればいい。世間の常識にとらわれずに。自分を知っているのは自分だけ。自分に合った場所で、トップになりなさい。そういう選択をしなさい。



インタビュー後記


真田先生、今までうわさには聞いておりましたが、やっぱりすごい人でした。今回このインタビューのために、長時間に渡り色んなお話をお聞きしました。全てお伝えできないことがとても残念です!



(インタビュー:2002-06)


1939.1.11大阪府に生まれる。
1958.4大阪大学に在籍。
工学博士であり、専門分野は経営情報システム、システム監査、通信工学。大阪大学で数多くの学生を教えながらも、新世代コンピュータ技術開発機構(ICOT)人工知能推進委員会委員や日本銀行金融研究所客員研究員、その他他大学でも講師等を務める。

現在は、大阪大学名誉教授、追手門学院大学教授、広島市立大学非常勤講師、 放送大学客員教授であるとともに、豊中市、大阪市、大阪府の情報システムに 関する会議の委員長である。

さらに、5年ほど前の当時大阪大学4年生だったドットジェイピー副理事長佐藤大吾氏(現理事長)との出会いにより、ドットジェイピーの相談役も務めている。
※プロフィールはインタビュー時のものです。

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