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2002/8/3インタビューVol.010 [国会議員] 加藤 公一 衆議院議員 「他人任せにして文句言ってるだけじゃ何も変わらない」

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衆議院議員

民主党 加藤 公一
政党 民主党
選挙区 東京ブロック
初当選年 2000年
当選回数 3回(衆議院選3回)
公式サイト
YAHOO!みんなの政治

 

加藤議員はリクルート時代30歳で課長になるなどビジネスマンとして新人の頃から活躍なさいましたね。その頃のお話をお聞かせ下さい。


お客様、上司、部下、そうした周囲の方々に感謝していますね。自分の力だけで活躍することができたとはまったく思っていません。 周りの皆さんが、ぼくの能力を実力以上に引き出してくれたと思っています。仕事量も当然多かったですけど。当時は朝8時から翌朝4時くらいまで働いていたこともありましたから。このままでは絶対死ぬと思いましたね(笑)。
ただ、それだけ仕事に打ち込めたのも周りの方の協力や環境があってこそですね。ぼくが政治家になる際、人が生き生きと働けるように日本中の適材適所を実現したいと考えるようになったのも、そうした自分の経験があるからですね。
リクルート時代は新入社員の頃から先輩や部下、お客様、環境に恵まれて、様々な貴重な経験をさせていただきました。本当に感謝しています。



では、なぜ政治家になられたのですか?


リクルートで働くのも楽しかったんです。自分の成長する楽しみや、社会にインパクトを与えられるという感触もありました。ただ、それはどこかゲームとして面白い、という感覚でした。
次第に自分の成長や自分が影響力を持つことだけでは満足できなくなっていったからだと思います。また、社会の仕組みや政治への憤りも多く感じるようになったからでもありますね。 給料が出ると当然、税金や社会保険料が天引きされているわけです。みなさんはまだわからないでしょうが、結構引かれるものですよ(笑)。
さきほど言ったように、給料は自分が睡眠時間を削って働いた対価です。その給料から引かれた税金がどこに使われているのかは、給料をもらっていれば、当然知りたくなるものです。それで、何に使われているかと思えば、政治家が何十億の金塊を自分の家に隠して置いてあった、とか誰も通らない道ができたなどと
報道されるわけです。必死に働いている国民のお金をもらっている政治家が、税金を無駄遣いした上にお金持ちになるのはスジが通っていない、と素直に思いました。
政治家は何しろ国民に信頼され、国をよくすることだけを考えるべきだと思っていましたから。政治家は自分の立場を利用して裕福になろうとしてはいけませんね。それでは国民の信頼は得られません。お金持ちになりたいと思うなら、それこそビジネスをするべきですよ。
あとは、仕事で何か新企画を始める場合でも、小さなことでも国の規制がある。そういった行政の過干渉にも怒りを覚えましたね。これらの理由からストレスは増えていったのですけど、はじめは不平を口にするだけでした。しかしある時、次第に自分がやらず、ただ待っているだけでは何も変わらないと思い、ついに政治家になることを決意しました。



リクルートのトップビジネスマンから政治家になるための浪人生活。常にリスクの大きい決断のように思ったのですが。


そうですか?リスクとおっしゃいましたけど、何を持ってリスクとするかですね。僕には病気の家族もいないし、自分自身も健康だった。裸一貫ですが、挑戦できる環境だけは整っていました。
確かに課長に抜擢していただいた直後だけあって、選挙に出るというと100人中100人がもったいないと言って反対しましたが(笑)、チャンスがあるのに挑戦しない方がもっともったいないと思いました。
ただ、会社を辞めて収入がなくなったら、いままで後輩や友人にご飯をおごっていたのが、毎回ごちそうになるようになったのはちょっと悲しかったですね(笑)。もっと失敗したほうがいいし、もっと挫折したほうがいい。



そこまでして加藤議員が成し遂げたい日本の姿、加藤議員にとってのジャパンプロデュースとはなんですか?


頑張った人が報われるフェアな日本を創ることです。とても簡単なことです。ただ、フェアにすると言っても強者の論理だけではダメです。強い立場の人は心配いらないですが、問題になるのは弱者の方ですね。
弱者といわれている人の中には、実はそうでもない場合もあります。しかしそういう部分を差し引いても、社会的に不遇な方はいらっしゃる。
本人の力だけで何でも結果が決まっていると思ったら大間違いだと思います。自立の意志や可能性がある方を出来る限り助けられる社会であるべきですね。
みんなに均等にチャンスが与えられているからこそ、努力のしがいがあるというものです。



加藤議員の政策は、非常にシンプルですね。


難しいことは僕自身がわからないからね(笑)。でも難しいことを難しく言うのは実は簡単です。それはプロがすることではないですね。
政治自体が複雑なのに、それを複雑に言ったら国民の皆さんが理解し判断できる訳がない。政治家は難しい政策のことでも、シンプルに説明するべきです。シンプルにすることで国民に最終的な判断をさせることができるんです。



加藤議員はインターン生をどうして受け入れているのですか?接のメリットがないように思えますが。


そうだね。事務所が狭くなるしね(笑)。いや、それは冗談として、僕はインターンシップという制度を世の中に広めたいと思っているんです。お世辞じゃないですよ。
インターンシップ大推進論者です。
小・中学校から職業の現場を見るべきだと思っています。職業を選ぶときでも、学校を選ぶときでも、選択肢をたくさん持っていなければ選べないと思うんです。
インターンシップは日本中の適材適所を実現したいという僕の理想の社会を実現するための有功な手段だと思っています。また、僕はそのなかでも政治の現場を、政治家の本当の姿を伝えたいと思って、議員インターンシップを行っていますが、議員インターンシップを通じて政治の世界に優秀な人材をリクルーティングすることも僕は重視しています。
今の政治の世界はビジネスの世界より明らかに人材不足です。それもそのはず、政治の世界と企業ではよい人材を獲得するための力の入れ方がまったく違うんですね。僕はリクルートの人事部で新卒採用もしていました。その経験を活かし、民主党が日本中からよい人材を獲得できるように様々な企画・提案を行っているところです。



最後に若者に何かメッセージはありますか?


もっと失敗したほうがいいし、もっと挫折したほうがいいね。
僕は失敗することを悪いことだと思いません。一生懸命、とことんやったからこそ失敗することも挫折することもあると思うんです。自分のやりたいことが見つからない、という若者がいるけれど、それは何かをとことんやったことがないからではないでしょうか。
とことんやらないから、自分が本当に何をやりたいか、何が向いているかもわからない。何もしなかったら、自分のことなんてわからないですよ。とことんやってみて、初めてわかるものです。これはつらかった、これは意外と周りから評価が高かったと体験を通して学んでいく。
実際、僕も政治家として一期目で毎日わからないことばかりですが、一生懸命とことんやっています。
みなさんも失敗を恐れず何でも経験してみたい、チャレンジしてみたいという気持ちで、自ら機会を創りだし、機会によって自らを変えてください。



インタビュー後記


加藤議員の印象は厳しいけど、やさしい。本気で学生を育てようという気持ちが話をしているだけで伝わってきました。ドットジェイピーの議員インターンでも、超人気受け入れ議員なのもわかりました。
お忙しいなか、本当にありがとうございました!(秋山 巌)



(インタビュー:2002-08)


1964.4.6 東京都神田に生まれる。
1977.3 千代田区立佐久間小学校卒業。
1980.3 私立駒場東邦中学校卒業。
1983.3 私立駒場東邦高等学校卒業。
1984.4 上智大学理工学部に入学。医療機器の研究に取り組むため電子工学を専攻。
1988.3 上智大学理工学部卒業。
1980.3 立教高等学校卒業。
1988.4 株式会社リクルート入社。人事部や、就職や独立・起業に関する新商品・新規事業の立ち上げなどを任される。30歳で課長に昇進する。
1996 株式会社リクルートを退職。未知の世界である政治活動に打ち込む決意する。
2000 衆議院議員選挙に民主党公認で初当選。初の臨時国会では圧倒的多数の質問主意書を提出する。(全国会議員中1位)
2003 衆議院議員選挙にて二度目の当選。2005衆議院議員選挙にて三度目の当選。
※プロフィールはインタビュー時のものです。

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