ニュースリリースNews Release

2012/12/21インタビューVol.110 [首長] 神保 国男 戸田市長 「子どもの笑顔があふれる緑豊かな街にしたいと思っています」

110

市長

戸田市長 神保 国男
所属 戸田市長
選挙区 埼玉県戸田市

 

市長になろうと思ったきっかけをお聞かせください。


私は約10年間弁護士という立場で、市民の利益を守ってきました。しかし、例えば会社の倒産処理をしてもまた同じような相談がくる、というように同じ問題が何度も繰り返される現実を目の当たりにし、弁護士として働くよりもこの様な問題を引き起こしている社会そのものや制度を直したほうが良いのではないかと考えるようになりました。

そういった志で県議会議員になったわけですが、県議会議員を10年ほど務める中で、自分の住んでいる街をもっと良くしたいと強く考えるようになり、市長選に挑戦しました。しかし、最初は落選しました。現行の市政に反対する立場で立候補したわけですから、初めのうちは、なかなか私のまちづくりに対する理念を理解していただけませんでした。しかし、徐々にその思いが市民の皆様にも伝わり、現在まで市長を務めさせて頂いています。



戸田市はすごく子どもを意識した市政をされていますが、どうお考えですか?


戸田市は人口減少・少子化が叫ばれる中でも人口が増加していて、国の試算ではこの先20年は人口増加するといわれています。特に子育て世代層が増加しているので子育て支援には力を注いでいます。現在、共働きの家族が多い中で待機児童が問題になっていますし、民設民営による保育園の新設など子育て支援を充実させています。その結果、埼玉県から「子育て応援タウン」に認定されています。

また、人づくりを重視し、教育にも深い思い入れがあります。このような難しい時代では最終的に重要になってくるのは国を作る人材です。そして、その基礎作りは地方自治体でやっていくべきだと思います。その一環として、国の国際理解教育特区の認定を受け、英語教育にはかなり力を入れています。国が定めた学習指導要領では小学校は5・6年生で外国語活動が組まれていますが、国際化の時代で勝ち抜いていくためには、低学年から英語に親しみ、高学年での学習にスムーズにつなげていく必要があります。英語教育を取り入れた当初は小学校三年生からでしたが、現在では一年生から常駐のALTを各学校に配置し、児童がいつでもネイティブスピーカーと会話できる環境を作っています。このような取り組みが実を結び、現時点で戸田市の中学生は英語のテストで県内でも上位の成績を出せるようになっています。

また、最近理科離れが進んでいるといわれています。理科も数学もこれからの日本においてとても重要なため、市として小学校・中学校から理科を楽しめるように働きかけています。例えば、小学校などでお茶の水女子大学や東京大学の先生を講師に招いてワークショップを定期的に開いています。そういったところから少しずつ子どもたちが理科や数学に親しめるように工夫しています。



こどもの国が閉館しますが、リニューアル計画を聞かせて下さい。


こどもの国は平成24年12月24日で閉館しました。
リニューアルの計画としては、今までの施設は比較的小さいお子さん中心でしたので、これからは幼児から青少年まで楽しめるような施設にしたいと思っています。また、従来のプールだけでなく、森を残しながら、その中にアトラクションを設置するなど更に面白い施設に生まれ変わる予定です。



これからの市政で挑戦していきたいことを教えて下さい。


まだまだやりたいことは沢山あります。戸田市はこれからも人口が増えていくと試算されていますので、このまま増えていくと、マンションだらけの無機質な街になってしまうことが懸念されます。その為これからは緑を意識して増やしていかなければならないと思います。そこで、将来都市像として「みんなでつくろう水と緑を活かした幸せを実感できるまち戸田」という目標を掲げ、まちづくりに取り組んでいます。具体的には水と緑のネットワークと称して、より自然をまちのなかに取り込めるようにしています。

また、新幹線の両脇に緩衝地帯があるのですが、何もないその土地に私は日本一長い花壇を作りたいと思いました。土地はJRの所有ですので実現はなかなか難しかったのですが、現在では少しずつ整備が進み花壇や緑地が広がっています。この街を都会に隣接しながら、緑を感じられるオアシスのような場所にしたいと考えています。



先日衆議院選挙が行われましたが市政に立つ身として国政に求めることを教えて下さい。


私たちは一番市民に近いところで働いていますが、例えば国政では児童手当の制度を何度も変えていますが、そのたびに膨大な労力と費用がかかります。特に、戸田市は不交付団体ですから、限られた予算をやりくりして交付団体と同じだけのサービスを提供しなければなりません。幸い今のところ財政運用が出来ていますが、現状のままではいけないと思います。そういった意味では地方と国が話しあう場で、これからも積極的に市の要望を伝えていきたいです。



若者に一言お願いします。


自分に投資して下さい。現代のような先の見えない時代で保守的になっている人が多いと思うので、よりスキルアップしていくためにもっと色々なことに挑戦して欲しいと思っています。特にこれからは英語やインターネットを使いこなし、自分で新たなものを作り出す能力が求められているので、その為にお金や時間を費やし頭を使って、世界の舞台で活躍して欲しいですね。



(インタビュー:2012-12-20)


昭和42年 司法試験合格
昭和62年 埼玉県議会議員 3期
平成10年 埼玉県戸田市長 4期(現在に至る)
※プロフィールはインタビュー時のものです。

  • facebook
  • twitter