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2013/6/28インタビューVol.153 [首長] 稲葉 本治 茨城県下妻市長 「若者には人と肌と肌でぶつかり合うことによって成長してほしい」

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市長

茨城県下妻市長 稲葉 本治
選挙区 茨城県下妻市
公式ホームページ

 

市長になったきっかけを教えて下さい。


若いころから地方議員を務めていたのですが、自分が思う様な市のグラウンドデザインを描きたいと考えており、その為にはやはり市長になる必要があると思いました。元々は村議会議員だったのですが、その後村長を務め、合併後副市長、最終的には市長を務めています。若いうちは青年会議所などで働いていたこともありましたが、この街を良くしたいという強い気持ちで市長選に立候補させて頂きました。



村議会議員の頃と市長としての今とのの違いはなんですか?


村議会議員の頃はやりたいことを好き勝手に話している感じだったのですが、市長になってからは子供からお年寄りまで幅広い世代に渡って強く責任を感じるようになりました。大変なことは多いのですが、自分の夢が一つ一つ実現していくことにそれ以上の喜びを感じています。市長になった当初は財政もあまり良くなかったのですが、現在では財政をある程度立て直すことが出来ましたので、今後は更にこの街を良くするための政策を行っていきたいと考えています。具体的には(1)企業誘致による活性化、(2)下妻ブランドの確立、(3)安心・安全のまちづくり等の政策の実現を目指しているところであり、喫緊の課題として、東日本大震災後の防災対策があり、現在急ピッチで小学校などの公共施設を中心に耐震補強工事等を進めています。市民の方に設備が良くなったと喜んで頂けると大変嬉しいです。



下妻市をどんな市にしたいですか?


活力・環境・教育・福祉などバランスの取れた市にしたいです。全国住みやすさランキングでも約1800市町村のうちの147位と良い成績を残しています。周りにつくばを初めとする大きな町も多いのですが、そういった町に負けないくらい中庸的に良い街づくりをしていきたいと考えています。例えば下妻には砂沼という沼があります。この周りはランニングコースになるだけでなく、春になると桜が咲いてとてもきれいなので、楽しく市民の健康を促進する中心地にしていきたいと考えています。



若者の政治参加に向けて


紫陽花祭りやボート大会など若い人にも参加してもらえるようなイベントを多数用意し、地域活動に参加してもらえるようにしています。その他にも、古くなった町の再開発や県内の学校でのライブ、下妻市は映画「下妻物語」の撮影地でもあるのでそれにちなんだロリータファッションのお祭りなども行っています。また、ご当地アイドルの「しもんchu」も市全体で応援しています。下妻市で行われる様々な企画の中には若者が中心となって行っている企画も多数あります。自発的な動きが大事だと思うので1から10まで市が応援することはしませんが、市民の活動で熱意が感じられるものはどんどん応援していきたいと考えています。
若い方々の市政への参加については、若者から市に活動支援の要望に来られることもありますが、より若者が市民協働に積極的に取り組んでいくために中学生から街づくりに参加してもらうことも考えています。一番難しいのは女性の地域参加ですね。若い女性は子育てやお仕事で忙しく、市民の集まりになかなか参加することが出来ません。けれどもそういった方々の話を聞いてこそ本当に必要な政策を作ることが出来ると思うので、今後解決に向けて働きかけていきたいです。



下妻市は「下妻物語」だけでなく様々な撮影が行われていますね


「下妻物語」をはじめ、「名探偵コナン」、「世にも奇妙な物語」、その他CMなど多数撮影地として使って頂いています。当初は偶然撮影地として使って頂いたのですが、その後撮影を見込んだ町並みの残し方を市として心がけたことにより、評判が口コミで広がった結果だと思います。下妻市を多くの人に知って頂くことによって少しでも市が活気付く助けになれば、と考えています。



県の開発公社が運営していたプールを赤字から黒字にした秘訣は?


茨城県内の幼稚園や小学校、中学校を直接まわり、割引券を配りました。学校の先生方から直接配ることにより、幅広い地域から親子での来園を誘致することが出来ました。また、コンビニでのチケット販売で割引を行うなどの工夫により黒字を実現しました。地方にとって役所は優秀な人が集まるシンクタンクのようなものです。だからこそみんなの知恵を生かしてよりよい街づくりをしていきたいと日頃から考えています。その思いが通じたのがこの例だと思います。下妻にはプールだけでなく温泉、宿泊施設などが揃っています。是非県外の方々にも遊びに来て欲しいですね。



若者に期待することは


私たちの世代では若者が活動しやすいように地域の基盤を作っておくことが出来れば、と考えています。だからこそ若者には一つでも多くの成功体験をしてほしい。勉強、運動その他なんでもいいと思うので、部屋の中にこもるのではなく、外に出て多くの事に挑戦して一つでも多くの成功体験をしてほしい。
私自身、若いころから楽しいことや苦しいことを経験して多くの知恵を付けてきました。その頃の経験が今でも生きていると思うので、机上の勉強ばかりではなく現場での経験を積んで欲しいです。安定志向ではなく、生身の人間と肌と肌でぶつかり合うことによって現場の難しさを感じ、解決策を模索していってください。



(インタビュー:2013-05-21)


■生年月日  昭和20年7月7日
■出身地   東京都
■略歴
昭和43年3月 法政大学経済学部卒業
平成3年11月 千代川村村議会議員就任
平成15年8月 千代川村長就任
平成19年4月 下妻市副市長就任
平成22年4月 下妻市長就任
※プロフィールはインタビュー時のものです。

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