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2013/12/5インタビューVol.170 [首長] 石森 孝志 東京都八王子市長 「政治は不可能を可能にする」

170

市長

東京都八王子市長 石森 孝志
選挙区 東京都八王子市

 

政治家になろうと思われたきっかけを教えてください


実を言うと最初から政治家になろうと思っていたわけではありません。実際に政治家になろうと決める直前まで、会社経営をしておりました。直接のきっかけは、政治家であった父の引退です。「地元から議員を出さなくてはならない」という声が高まり、地元の皆様から私に期待しているとの声を掛けていただくことが多くなったのです。幼いころから父が政治家として頑張っていた姿を見ていましたので、政治家としての仕事が大変だということは分かっていました。相当悩みましたが、地元の皆様の熱い郷土愛に心を動かされ、市議会議員選挙への出馬を決意しました。



都議会議員になろうと思われたきっかけを教えてください


私の住まいは、八王子市の中でも北のはずれに位置しています。市内においてもインフラ整備の遅れをはじめ地域間格差を感じておりましたが、東京全体でも強く三多摩格差を感じておりました。その格差を少しでも解消し、さらに八王子を発展させたい、という思いから、都議会議員を目指そうと思いました。



都議会議員になって感じたことはありますか


東京は日本の中心であり、首都です。都の政策の影響力は、非常に大きいと感じましたし、市議会議員では経験できない仕事もたくさんありました。23区と多摩地区の違いやそれぞれの特色にふれ、とても興味深かったです。財政的な面でも市区町村は、都に支えられている部分が多いと実感しました。



学生時代に政治との関わりはございましたか


学生の時は地域の方々との交流は多かったのですが、政治との関わりは少なかったように感じます。父親の選挙の時に少し手伝った程度であったと思います。



八王子市をどのような市にしていきたいですか


現在、八王子市は中核市移行の準備を進めています。中核市とは、人口30万人以上の比較的大きな都市の事務権限を強化し、行政を住民にとって最も身近な市で行うことができるようにする制度です。移譲される事務について東京都との協議も整い、総務大臣への「中核市の指定の申出」の議案も、平成25年第3回市議会定例会において全会一致で賛成可決していただきました。平成27年4月の中核市移行に向け、「東京初の中核市へ 八王子が変わります!」をキャッチフレーズに全庁を挙げて準備に取り組んでいるところです。
中核市移行により、子育て、高齢者、環境、都市計画、景観行政など様々な分野で独自の取組みが可能となり、市民サービスの質の向上や地域の特性に合ったまちづくりにつなげることができます。市民の皆様の考えを伺いながら基準づくりをしていきますので、ぜひ、多くの声をお寄せいただきたいと思います。
また、八王子には、高尾山に代表される豊かな自然や歴史、文化、先端技術産業など1,500社を超える製造業、周辺地域を含め23の大学・短大が立地するなど多様な資源があります。交通面においても国道16号と20号が市内で交差し、中央道や整備が進む圏央道もある交通の要衝の地であり、製造業や物流企業等にとっては魅力的なまちになっていくと考えています。
さらに、日本中では少子高齢化が進行し、生産年齢人口が減少していく傾向にありますが、本市では、市内の大学・短大等から、毎年2万4,000人の学生が卒業しています。しかし、この卒業生のうち、市内企業への就職者は1%以下と、八王子市を離れてしまう状況です。このため、行政が中心となって学生と企業をマッチングさせる事業を進めているところです。



市長として葛藤や難しさを感じるときはございますか


首長というのは常に決断を迫られる役職です。重要な政策の判断は、正直迷うこともあります。しかし、決断したことについては後悔しないように心がけています。中核市への移行に関しては、市で以前にも検討したことがありますが、当時は財源の問題などで東京都との協議が整わず見送っています。今回、中核市移行を目指すにあたっても、解決が必要な様々な問題がありました。それを解決するため、まずは、関係者の皆様に中核市を目指す意義や効果を説明するところから始めました。そうやって一つひとつ丁寧に問題に取り組んできました。また、八王子市には約2,700人の職員がいます。関係者の皆様にご理解いただくため、まずは職員に「中核市の理念」や「私の思い」を理解してもらう必要があり、会議の場などで繰り返し発言してきました。すべての職員に中核市への私の思いを分かってもらうのには時間がかかり、容易なことではありませんでしたね。



若者の地域(市政)参画についてどうお考えでしょうか


市では毎年、約20名の大学生を受け入れ、インターンシップを実施しています。市の仕事を体験し、市政を身近に感じていただくことが狙いです。また、学園都市である本市には、地域の23大学等が加盟する「大学コンソーシアム八王子」があり、大学と市民、経済団体、企業、行政などが連携・協働し、魅力ある学園都市づくりのための活動をしています。八王子市が学生のボランティア活動の協定を結んでいる大学もあるなど、大学生の皆さんにとって、地域に根差した活動のできる環境が整っていると感じています。



八王子市の若者に向けてメッセージをお願いします!


私は政治というのは不可能を可能にするものであると思っております。若者の皆さんには政治に関心を持っていただきたい。そうした方々が増えることによって、この日本社会は少しずつ変わっていくだろうし、政治の中身も変わっていくだろうと考えています。政治は、選挙で変えることができます。この選挙に関していえば、候補者はさまざま政策をあげているので、「何が何だかわからない」とか「違いがわからない」などの思いを持っているかもしれません。しかし、そういう素朴な疑問を持つことが政治にかかわる第一歩だと思います。若者が意見を言えば、日本の政治は変わっていきます。その意見を表明する一つの方法として選挙を活用していただきたいと思います。



(インタビュー:2013-11-14)


明星大学人文学部経済学科
東京都経済農業協同組合連合会(現全国農業協同組合連合会)職員
八王子市議会議員(3期)
東京都議会議員(2期)
八王子市長(1期目)
※プロフィールはインタビュー時のものです。

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