先月29日に行われた第21回参院選を受け、総務省が30日に発表した投票率は全国平均で58.64%、前回2004年の56.57%を2.07ポイント上回りました。
比例代表も58.63%で前回と比べ2.09ポイントの増加となりました。
夏休みの最中で亥年投票率のジンクスもありましたが、選挙へ行った理由は何だったのか、また安倍首相の責任論、民主党が第一党となったことに期待は出来るか、などに対してドットジェイピーでは大学生にアンケート調査を行いました。
◆投票に関して
1)有権者のうち投票へ行ったのは71%。最大理由は「国民の権利」。行かなかった理由は「投票所が遠い」が最多。
2)候補者を選んだポイントは政党・支持団体34%(90人)、マニフェストが19%(48人)。
3)マニフェストで重視した分野のうち、「年金」が17%、「財政」・「憲法」が15%。
◆安倍首相に関して
「責任がある」と答えたのが70%。
うち、責任を取る方法については、「内閣総辞職」が35%、「内閣改造による刷新」が27%、「解散・総選挙」は24%。「続投」は14%。
◆民主党が参議院第一党になったことに関して
1)日本の政治が「(やや)良くなる」と答えたのが42%、「変わらない」は30%、「(やや)悪くなる」が10%、「分からない」は16%。
2)50%が「支持政党なし」、民主党支持は23%、自民党支持は17%。

《回答者》計182名
1)有権者のうち投票へ行ったのは71%。
最大理由は「国民の権利」。行かなかった理由は「投票所が遠い」が最多。
弊団体スタッフが元々政治意識の高い学生であることも起因しているでしょう。
また、投票へ行った理由は「国民の 利」や「自分の意見を政治に反映させたい」など前向きな回答が目立ちました。
その他は、「大きな選挙だから」、「首相の進め方に待ったをかけたかった」等でした。
行かなかった理由は優先順位が低い人が多くいました。

2)候補者を選んだポイントは政党・支持団体34%(90人)、マニフェストが19%(48人)。

なお、ドットジェイピーが参院選前の6月に行ったアンケート(問:候補者を選ぶポイント)では、政党・支持団体の優先順位は2番目でした(下図参照)。
今回のアンケートで優先順位が1番目に上がった理由は、「政治とカネ」の問題や年金問題で騒がれている中で「自民党以外」という選択を行ったと考えられます。
3)マニフェストで重視した分野のうち、「年金」が17%、「財政」・「憲法」が15%。

マニフェストを重視する声が全体の中で19%(48名)を占め、注目の分野では、争点の一つとされていた年金制度や財政・憲法が上位を占めました。マスコミの報道が影響したと考えられます。
「責任がある」と答えたのが70%。
うち、責任を取る方法については、「内閣総辞職」が35%、「内閣改造による刷新」が27%、「解散・総選挙」は24%。「続投」は14%でした。

自民党の惨敗を受け、中川秀直幹事長や青木幹雄参院議員会長、片山虎之助参院幹事長など、安倍首相を支える与党の幹部達が次々と辞任や参院選挙で落選する中、安倍首相本人の続投を望む声は14%でした。
1)日本の政治が「(やや)良くなる」と答えたのが42%、「変わらない」は30%、「(やや)悪くなる」が10%。
良くなると答えた人のうち、「国民の意見がより反映される」「民主党に期待」「自民の暴走が止まる」など、現在の自民党政権に疑問を投げかけるような意見が目立ちました。
変わらないと答えた人では、「自民も民主も同じ」「参院選では影響が少ない」という意見が多くありました。
悪くなると答えた人は、衆議院と参議院で第1党が異なることに懸念を示す意見が多くありました。

具体的な意見としては、下記のようになりました。
| (やや)良くなる | 変わらない | (やや)悪くなる |
|---|---|---|
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なお、分からないと答えた人の中では、「民主党が与党になったことがないので、先行きが見えない」とする意見が目立ちました。
2)50%が「支持政党なし」、民主党支持は23%、自民党支持は17%。

なお、今回の参院選の結果(議席数とその全体に占める割合)は下図の通りです

支持政党なしの浮動票が今回の参院選において、民主党の勝利に結びついたと考えられます。
民主党以外の野党の得票が少ないことについても、与党に対する第2党としての地位を確立していたためと考えられます。
参院選における若年層の投票率は、第18回(平成10年)で34.81%、第19回(平成13年)で34.35%、第20回(平成16年)で34.33%と低く、全年齢で平均した投票率を下げている原因です。
今回の第21回参院選における若年層の投票率はまだ出ておりませんが、今回、投票率が前回比で2.09%増加していることから、若年層の投票率も上がったのではと考えられます。
ドットジェイピーは、若年層の投票率の向上を目標に、学生と政治をつなぐNPOとして、これからも投票率向上の一助となるよう努めてまいります。