コラムcolumn

2021/5/26 コラム
「私の将来の夢とキャリアデザイン」

あなたのキャリアデザインについて考えていることを教えてください(将来のなりたい姿やありたい自分を実現するために、自分の職業人生を主体的に設計し、実現したいことを教えてください)

熊本支部 眞鍋楓華

私はまだこれから先の未来のことはよくわからないですが、現時点での将来の夢は明確に決まっています。その夢を私がどうやって決めたのか、そしてその夢をどうやってかなえようとしているのかをここに記そうと思います。

私はどの職業に就くとしても、これからの時代は「個々の力」が求められると思います。日本で「キャリアデザイン」という言葉が流行りだしたのは、1990年代です。この時期は学校・大学を出て就職することの難しさが目立ってきたのが、1990年代であり、それを受け、教育界を挙げて対処しなければならないという政府の主張が大きくなったからです。


日本では、1970年代に、石油ショックがあり、企業は中高年の解雇・出向やパートタイマーの抑制を中心とし、新卒採用はそこまで抑制をしませんでした。1980年代後半にはバブル経済期に入り、新卒者の大量採用がなされました。しかし、1991年にバブルがはじけると、1994年に「就職氷河期」が訪れ、「新卒無業者」や「フリーター」といった言葉で、若者の働き方が問題視されるようになりました。

同時に1990年代は、日本企業が考え方を変えて「終身雇用という規範は、もうこれまでのように守らなくてもいいのではないか。そんなことをしていたらグローバル競争に負けてしまう」と従業員の雇い方を大きく変えた時期でもあります。更に、2000年代に入ると、人口減少、アジア諸国の経済発展を踏まえ、「日本でモノが売れないなら海外で売る」「わが社のために働くなら、国籍は問わない」という企業がより一層増加しました。

以上の経過から分かるように、1990年代以降、学校・大学から仕事への移行が難しくなったのは、企業の「従業員の雇い方」に大きな変化が現れたからです。

つまり、景気が良くなれば、その時楽に就職できるという考えを現代では抱くことができなくなってしまいました。そこで求められるのが、「個々の力」だと考えます。

今までの日本の企業では、「出る杭は打たれる」ということわざが示すように、個性の発揮は歓迎されるものではありませんでした。個性を出す社員は「異端児」であり、企業一丸となって働く際に調和を乱すものとして扱われてきました。

しかし、今や「出る杭は引き抜かれる」(抜擢される)に変わりつつあります。考え方や働き方の多様化やグローバル化が進行している現代では、どの企業でも個性の発揮が重要視されています。

では、自分の個性、強みを見つけるにはどうすればよいのでしょうか。ずばり、「自己分析」です。そもそもキャリアデザインの意味とは「自分自身を理解し、自分の生き方、働き方をトータルで考えて、未来の自分をデッサンすること」です。

自己分析は、この自分自身を理解するところにあたります。
なぜ自己分析が必要なのかというと、自分がこれからの人生をどのように生きていくのか、どのような仕事が自分に向いているのかを知るためです。

自己分析は、学生時代におけるキャリアデザイン・就職活動の第一歩であり、これをしっかりと行わないと自分自身のキャリアデザインも就職活動も成功しないと思います。

私は将来、警察官になりたいと考えています。この夢を決めるにあたって、私は高校生の時に自己分析を行ってみました。
やり方はとても簡単でした。まず自分が興味のあることやモノを紙に書きなぐります。例えば、「子供が好き」「人と話すのが好き」「野球が好き」といった具合にとにかくたくさん書きます。

すると、私の場合は、「人に関わる仕事」や「人をサポートすること」「公務員」「挑戦すること」「かっこいい」ものに興味があることが分かりました。また、自分で自分の性格や長所などがよくわからなかったため、友達や家族に自分の性格や長所を聞いてみたところ、「正義感が強い」「負けず嫌い」などという意見をもらったため、なんとなく自分に合っていそうな警察官を目指すようになりました。

そしてその後、私が本格的に警察官を目指すようになったきっかけは、議員インターンシップへの参加でした。県庁勉強会で実際に警察官の方と会って、お話をすることにより、仕事の大変さや苦悩、またそれ以上のやりがいを聞くことができ、強いあこがれを抱きました。

そして、 警察官になったら、「弱きを助け強きを挫く」という言葉があるように、弱い立場の人を助け、強い権力者に対しては果敢に立ち向かい現状を変革していけるような人になりたいと思いました。私の場合はこのようにして将来の職業を決めることができました。

この職業に就くために私が学生時代で身に付けたいと考えているのは「社会人基礎力」です。「社会人基礎力」とは、「職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力」のことです。これは、社会に出てから身に付けられるような「技術的能力」ではなく、「行動能力」です。

行動能力は、好みや興味、動機、物事に取り組む姿勢、性格といった人の精神的な側面に関係するもので、教育や研修で簡単に身につくものではありません。その習得には、自分の長所を伸ばしつつ、短所を補う日々の努力が求められます。だからこそ、私は学生のうちにこの「社会人基礎力」を身に付けたいと考えています。

「社会人基礎力」は大きく「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」に分けられます。

私はこの「社会人基礎力」を身に付けるため、学生時代の過ごし方について気を付けていることが4点あります。

まず、時間を大切にすることです。「時間」といってもただぼんやりと過ごす時間ではなく、自分で自分の成長のために使う時間のことです。もちろん今を楽しむことも必要ですが、将来、なりたい自分に成長するために時間を有意義に使うことが肝心です。学生時代は限られた短い時間であり、学生時代こそ、なりたい自分に成長するべく自分を教育するために、自由に使える時間の創出に挑戦したいと思います。

2つ目に、お金です。なりたい自分を創るために何かをしようとするとお金がかかります。例えば、書籍代や教養費など自分のスキルを上げるものに使うお金が必要になります。
自由に使える時間には、自由に使えるお金が不可欠です。しかし、だからといって、アルバイトばかりに注力をしていると、今度は自由に使える時間が限られてしまうため、時間とお金のバランスはしっかりと考えることが大切だと思います。

3つ目に、健康です。上記に示した時間とお金があっても、健康でなければ、学生時代を有意義に送ることができません。

4つ目に良い人間関係を創ることです。私が大学に入学したころは、コロナ渦にあり、人と会えず、友人を作ることができませんでした。しかし、議員インターンに参加し、同じ志を持った人たちと出会え、互いに刺激し合えるような人間関係を築くことができました。

私にとってこの人間関係は一生の財産だと思います。この経験を糧にして、今後はインターンだけでなく、ボランティア活動にも参加して、もっと人間関係を広めていきたいと考えています。
この4つのことを大切にしながら学生生活を送りたいです。
以上が私の現時点でのキャリアデザインになります。

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