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Vol.9 【ライフスタイルに悩んでいる人必見!】新卒4ヶ月で会社を辞めた彼が、“伝える力”で人生を切り開いた話 ―学生団体×インフルエンサー

なんとなくバイトに明け暮れる日々…そんな大学2年生を過ごしていた頃に、ドットジェイピーとの出会いがありました。
政治や社会に関心はあったけれど、どこか物足りなかった日常。
それが一転、25人のチームを率いる支部代表として葛藤と挑戦を重ねる毎日へ―。
新卒で会社を辞め、独立、発信活動をしている林田さん。
そして現在は福岡を拠点に東京の民間企業で働きながら、SNSでも影響力を持つ“等身大のインフルエンサー”「シンプリストはやし」としても活躍されています。
彼の生き方は、「発信力」や「学生時代の経験」をどう活かすか悩む人にとって、大きなヒントになるはずです。
今回は、様々な活動をやりながらも弊団体で執行役員を務める林田さんに人生観を聞いてみました!
◎プロフィール
・名前:林田光生(はやしだこうせい)
・出身:福岡県
・年齢:29歳
・職業:東京のマーケティング支援会社で事業部マネージャー、その他副業で、SNSでの情報発信、人材支援(キャリアアドバイザー)、マーケティング支援、プロボノでNPO法人ドットジェイピーの執行役員、SNSのアドバイザーを行う。
・YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCYoG_ZlQMDyMaeg7pLWsN2Q/
・X(旧Twitter):https://x.com/muji_hayashi
・Instagram:https://www.instagram.com/muji_hayashi/
・note:https://note.com/mujihayashi_note
▶︎「物足りなさ」の中で見つけた、自分を動かす原動力―林田さんがドットジェイピーで得たもの
「ドットジェイピーの経験があったからこそ、今の自分がいるんです。」
そう語るのは、民間企業で働きながらも、副業で様々な活動を行っている林田さん。
彼が歩んできた道は、決して平坦ではありませんでした。しかし、その根底には一貫して「自分に何ができるか」を問い続ける姿勢があったからです。
林田さんが大学生活の中で大きく人生を変えるきっかけとなったのが、NPO法人ドットジェイピーとの出会いでした。
「大学2年の前期、何か物足りなさを感じていた時期でした。勉強もバイトもしているけど、“なんか退屈だな”と、ふと思う時があって。その時に、友人から議員インターンシップの話を聞いたんです。』
社会情勢に元々関心があったこともあり、興味本位で始めた議員インターン。
そこから林田さんの学生生活は大きく変わりました。
「インターンシップを通して、“社会って自分と関係あるんだ”って実感したんです。世の中の課題や政策が、目の前の誰かの暮らしに直結してる。そう気づいてから、自分には何ができるんだろうと考えるようになりました。」
インターンシップを終えた林田さんは、今度は「きっかけを届ける側」としてスタッフ活動に加わりました。
プログラムの設計や広報活動に関わりながら、「社会と学生をつなげる」仕組み作りに挑戦しました。

ドットジェイピーには各チームに目標が存在します。
林田さんがスタッフとして活動した最初の期は目標達成できなかったものの、2期目では政策コンテストや広報イベント企画のリーダーとして尽力し、支部としても見事目標を達成。
しかし、3期目は大好きだった福岡支部を離れ、九州エリアの管理や政策コンテストの企画に携わっている最中、福岡支部は目標達成率50%という悔しい結果に終わったそうです。
『自分も含め、前期までいた先輩たちがごそっと抜けて、組織が一気に弱体化してしまったんです。このままじゃ終われない。自分も支部を抜けた責任がある、と。そう思って、4期目では自ら福岡支部に戻り、代表をやることを決意しました。』
25人のチームを率いることは、想像以上に難しかったという。
目標や結果にこだわるあまり、他のメンバーとの温度差や衝突も生まれたそうです。
「でも、逃げなかった。うまくいかない時こそ、ちゃんと対話することの大切さを学びました。そして、“自分の言葉で人を動かす”という経験は、週に一度、文章に変えて思いを伝える中で培われました。」
メンバー1人ひとりと向き合い、本音で話し目指す場所を揃えることで、最後には目標達成を成し遂げることができました。
「言葉ってすごい力があるんだ」と感じた林田さん。学生時代に自らの手でチームを動かし、社会との接点を創った経験は、今のキャリアにも大きな影響を与えています。
▶︎「安定」より「納得」――林田さんが選んだ、自由な働き方と発信者としての挑戦
大学卒業後、林田さんはベンチャー企業に新卒入社。しかし、わずか4ヶ月で退職するという大きな決断をしました。
『このまま会社員を続けていても、自分の人生に納得できないと思ったんです。やっぱり、“自分で選んだ道”を生きたいという想いが強くて。』
林田さんにとってそこからは無我夢中の毎日でした。
まずは生活資金をどう確保するか。次に、自分が何で生計を立てていくのか。
インターネットが普及する社会を分析する中で、SNSで情報発信をすることで需要が高まるのではないかと思いついたそうです。
「資金ゼロで独立するなら何ができるか。そこで出会ったのが、Webマーケティングを軸とした仕事でした。最初はブログアフィリエイトから取り組み、併せてX(旧Twitter)も運営。毎日30ツイートを投稿したり、YouTubeでは「シンプリストはやし」という名前で無印良品のレビューを実施するなど、気づけばインフルエンサーと呼ばれる職業を手にしていました」
そう語る林田さんは、SNSを伸ばした経験は「ドットジェイピーで学んだ」とおっしゃっています。
『SNSって、自分の思いや価値観を届けられる最高の手段なんですよ。大学時代に“週報”を書いてた時の経験が、いまの言葉選びや発信にもつながっていると感じます。』
YouTubeやブログでも発信を続ける中で、同じように活動する仲間(ライバル)の出会いをきっかけに、林田さんの発信力はますます磨かれていきました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大がその成長の足枷となりました。
巣ごもり需要は高まったものの、YouTubeの広告単価は下落。収益は激減します。
『本当にこのままでいいのか、自分の人生をもう一度見つめ直すきっかけになりました。やっぱり、自分の可能性を広げたい。そう思って会社に入る決断をしました。』
林田さんは、自分が納得できる働き方ができるかという視点を大事に再び企業に身を置くことを選びました。地元福岡を離れ、上京。2年間東京のスタートアップに勤務し、スキルアップ。その後、現職のマーケティング支援会社に転職し、フルリモートの職場であったため、現在は地元福岡に戻っています。
『自由に働きながら、自分の価値観に合った生活ができる。そういう選択肢をもっと多くの人に知ってもらいたいんです。』
この自由な働き方の土台には、大学時代に「自分の意志で行動する力」を育んだドットジェイピーでの経験がありました。
情報を受け取るだけでなく、発信し、変化を起こす側に回る。その姿勢こそが、林田さんの生き方の根幹になっています。
▶︎“伝える力”が、キャリアを支えてくれた
――学生時代の経験と営業の共通点
コロナ禍で福岡を離れ、東京で就職した会社での林田さんの仕事は営業職。自由な働き方を手に入れた一方で、新卒時代の会社を4ヶ月で辞めた自身にとっては、社会人としての基礎も未熟な状態からの再スタートでした。
『知識もスキルも経験も、ほとんどなかったです。でも、役員から【営業はコンテンツなんだよ】と教わって。これは“相手の心を動かすこと”で価値を生むという意味で、自分がやってきた発信活動とも通じるものがあると感じました。」
林田さんはすぐに、大学時代のドットジェイピーでの活動を思い出したといいます。
『チームをまとめて、想いを伝えて、数字を達成していく。支部代表をしていたとき、まさに営業みたいなことをやっていたんだと気づきました。』
25人の学生チームを率い、支部の目標をどう達成するかに悩み続けた日々。数字へのこだわりがメンバーとの衝突を生むこともあったが、それでも一人ひとりと対話しながら、ゴールに向けて走り続けたあの経験。
林田さんは、それを「今の仕事の礎になっている」と断言します。
「特に、オンラインでのマネジメントはドットジェイピーで学んだ力がすごく活きています。Zoomでの会議運営とか、週次での振り返り文化とか、あの時代にやってきたことが全部つながっているんですよ。」
現在は、10人規模のチームの事業部マネージャーとしてフルリモートの環境下で、メンバーを束ねる立場にあります。
中には、林田さんよりも早く入社していた部下もいる。経験の逆転が生む戸惑いや遠慮もあったそうです。
『でも、“リーダーって役割なんだ”って割り切れるようになったのも、ドットジェイピーで“役割で人を引っ張る”という感覚を体感していたからだと思います。』
リモート環境だからこそ、普段の会話や発信の温度感が人間関係に直結する。だからこそ、言葉の重みを理解し、相手の気持ちを汲む姿勢が問われます。
『チームの雰囲気をよくするためには、まずは自分が誠実であること。表面的な言葉だけじゃなくて、自分の想いや考えをちゃんと届けることが大事なんですよね。』
これは、大学時代に書き続けた「週報」によって培われた“言葉で人を動かす力”の応用でもあります。
▶︎「自分にとっての幸せ」を見つけることから、社会を少し明るく――できることが目の前にある
『社会課題って、なかなか自分の手じゃ変えられない。でも、自分の目の前にあることなら、少しは変えられると思うんです。』
林田さんが話すこの言葉には、彼の人生観が凝縮されています。
新卒で入った会社を辞め、独立し、情報発信で生活を築き上げ、そして再び企業で働く――そんな波のある道のりを経て、林田さんが今大切にしているのは「自分にとっての幸せを見つけること」。そしてその先に「誰かの幸せに貢献すること」。
『世の中は不安定です。物価も上がるし、将来も不透明。でもだからこそ、“どうせ変わらない”じゃなくて、“じゃあ自分に何ができるか”を考えるようにしてます。』
例えば、動画で紹介した商品を「買ってよかった」と言われた時。SNSの発信が、誰かの生活を少しでも楽にしたと実感できた時。そんな小さな「誰かの喜び」に、自分の存在価値を感じるといいます。
『大それた社会貢献じゃなくていいんです。自分の好きなことで、誰かの暮らしがちょっと良くなる。そんな働き方・生き方ができるってことを、もっと多くの人に知ってほしい。』
休日には静かな場所で本を読んだり、恋人と穏やかな時間を過ごしたり。日常の“余白”を大切にしながら、「やりたいことを自由にやる」人生を目指す林田さん。今は福岡の地で、リモートで働きながらも、確かな手応えをもって日々を歩んでいます。
『SNSって、いいことも悪いこともあふれてる。でも僕は、“誰かの心を少しでも前向きにできる”発信を大事にしたい。そういう積み重ねが、社会を明るくすると思うから。』
ドットジェイピーで学んだ“自分の言葉で人を動かす”力。チームのために葛藤し、挑戦し、悩み抜いた経験。全てが今の林田さんの軸になっています。
そして、こんなメッセージを社会に届けたいといいます。
『まずは自分にとっての幸せを大事にしてほしいです。そこで余裕ができたら、他人の幸せにも少しだけ貢献してみてください。その“少し”の積み重ねで、世界はちょっとだけ、明るくなると思います。』
大きなことに手を出さなくてもいい。
自分が、身近な人が幸せになるために、目の前の小さなことから変えてみる。
あなたは、今から何をしますか。
この記事があなたの挑戦する背中を押せたのであれば嬉しいです。


