インターンシップ

「コロナ時代だからこそ、実践を通した学びを」

NPO法人でのインターンシップ体験談

こんにちは。私は現在大学三年生で、ソーシャルインターンシップには二年生の夏休みに参加をしました。現在はドットジェイピースタッフとして活動しています。私がこのインターンに参加を決めたきっかけはやはりコロナです。コロナ禍で家にいなければならない時間が増え、貴重な大学二年生の夏休みを棒に振らないために何かできることはないかと思っていてところに、友人からこのソーシャルインターンシップの存在を教えてもらいました。

このソーシャルインターンシップは主に1、2年生を対象にしていて、卒業後の進路が明確に定まっていない状態でも社会経験を積むことができます。また、営利目的の一般企業とは異なり、人々の生活をより良くするために直接的に社会に働きかけているNPO法人でのインターンができます。私はこれらの点に魅力を感じて、ソーシャルインターンシップへの参加を決意しました。

私がインターンをしたのは、認定特定非営利活動法人エンパワメントかながわという、子どもの人権を守る活動やデートDVの予防啓発を行っているNPO法人でした。

この団体は「暴力を受けていい人は一人もいない」という活動理念のもと、週二回の子ども向けLINE相談やデートDV相談窓口、CAPプログラムやデートDV予防プログラムのワークショップを行っています。私たちインターン生は、「大学生」という特性を活かしつつそれらの業務のひとつひとつに関わらせていただきました。

特に私が力を入れたのはSNSでの広報活動、子どもLINE相談のお手伝い、それからデートDV予防のための啓発動画の作成のお手伝いでした。今回はこの三つの活動で私が学んだことについてお話ししたいと思います。

まず、SNSでの広報活動についてです。私はTwitterを担当していたのですが、どのような層の人に届けたいのか、どのような画像が目を引くのか、ということを投稿の際に考えることで、効果的な広報について学ぶことができました。また、投稿内容を考えるために自ら主体的に人権について調べることも増え、啓発することを通して自分自身も人権について学ぶことができました。

子どもLINE相談は、実際に悩みや相談事のある子供たちの話をLINEで聞きながら、「どうやって返してあげたらいいのだろう」「この子が悩んでいるのはどういうことなのだろう」といったことをディスカッションしながら相談に対応しました。このLINE相談に関わって私が一番身に付けることができたのは傾聴力です。相談に来る子供たちは「つらい」「死にたい」などといった様々な気持ちを聞かせてくれるのですが、私たち相談員がどのようなスタンスでその気持ちを聞いてあげたらいいのかということを、スタッフさんが懇切丁寧に教えてくださいました。その中で特に衝撃を受けたのは「基本的にアドバイスはいらない」ということです。団体名にもある「エンパワメント」とは、「その人が本来持っている力を引き出してあげること」であって、むやみにアドバイスをすることは逆にその人自身が持っている力を押さえつけてしまいます。大事なのは相手の気持ちにひたすらに寄り添って、相手が本当に望んでいることや素直な気持ちを聞き出してあげることであって、それが本当の意味での「エンパワメント」に繋がっていきます。私は、このことはキャリアにかかわらず、人生において大きな学びであったと実感しています。

デートDV予防のための啓発動画の作成については、学生は動画のプロットの改善をするという形で関わりました。中高生向けの動画であったため、より世代の近い大学生が手を加えることで、よりメッセージが届きやすくなったと感じています。大学生がNPO法人のスタッフとして活動に関わることの意義を感じました。

コロナ禍で対面での活動が制限されていて、本来なら開催できていたはずの中学校や高校でのワークショップに参加することはできませんでしたが、オンラインでもここまで深い活動をすることができ、本当に参加してよかったと感じています。

また、このソーシャルインターンシップでは、活動前のキックオフ、中間地点でのハーフタイム、そして最終報告会というドットジェイピー主催のイベントがあり、インターンでの目標設定やキャリアデザイン、自己分析などを行う機会が設けられていました。これらのイベントに参加をすることでインターンをただの「経験」として済ませてしまうのではなく、しっかりとした「学び」に変えていくことができたのは非常に有意義だったと実感しています。

このソーシャルインターンシップは8月9月の2か月間のものでしたが、私はこの期間が終了した現在でもエンパワメントかながわのスタッフとして活動を続けています。今年からは「エンパワメントかながわ青年部」という大学生を中心とした新しい部門が立ち上がり、私は現在その部門の中心として、全国からボランティア学生を募集し、様々な企画を考えています。この夏は学生が主体となって0から中高生向けのワークショップを開発する予定で、いまからワクワクしています!

コロナ禍で学びの機会が制限される中ですが、だからこそ、ここで行動するかどうかが大学生活を有意義なものにするかどうかの分かれ道だと思います。

是非参加してみてください!

(東京GN2支部 村手亜衣)

インターンシップ説明会への参加申し込みはこちらから可能です。

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