ジャパンプロデューサーインタビュー

Vol.224 [首長] 安藤 真理子 茨城県土浦市長 「土浦を心から誇りに思うまちへ」

〝土浦を心から誇りに思うまちへ〟
土浦市長 安藤真理子
JAPAN PRODUCER INTERVIEW vol.224

茨城県南地域に位置し、筑波山や霞ヶ浦などもあり自然豊かな土浦市。
「夢は強く願えば必ず叶う」を座右の銘とし、
魅力あふれるまちづくりを行っている、
県内で唯一の女性市長、安藤市長に
女性の社会参画を中心にお話を
お聞きしました!

< 市長になったきっかけ >

ー政治に興味を持つようになったきっかけ、また市長になったきっかけを教えてください。

安藤市長:

私は5歳の時から40年間、市議会議員をやっている父親を見てきました。正直に言えば、家族として政治活動や選挙の大変さを見てきたので、自分は政治家にはならないとずっと思っていました。
私は社会人として仕事をし、その後結婚、出産、子育てをし、専業主婦として生活していました。それを経て再就職をしようと思い、就職活動をしました。私は介護の資格を取り、介護の仕事をしようと思っていたのですが、小さい子どもがいるということでなかなか思うように再就職はできませんでした。そこで、小さい子どもがいても、熱い思いを持って仕事をしようと思う女性はたくさんいると思ったので、そういう人たちが仕事をしやすい会社を作ろうと思い、起業しました。そして介護の仕事をしている中で、色々な課題があり、その声を最終的に厚生労働省へ届けるためにどうしたらいいのだろうと思っている中、父の市議会議員引退がありました。父が引退するというきっかけではありましたが、父の後を継ぐというよりは、声を届けるための機会をもらったと思い、市議会議員になろうと決めました。

その後、市議会議員を経て県議会議員になり、少し離れた視点から土浦市を見たときに、昔は県南の中心地だった土浦市が今はとても元気がなくなっていることが非常に悲しくなりました。これはなんとかしなければならないという思いがありました。また、私は市議会議員、県議会議員時代、いつも土浦市内だけではなくいろいろな地域を回って歩いていたのですが、たくさんの人が土浦市を変えて欲しいという、熱い思いをお話されました。これはもう私が出なくてはという思いで、令和元年度の土浦市長選挙に挑戦をして、市長に就任させていただきました。

ー起業したり、市議会・県議会議員、市長になったりする段階で、覚悟も必要になってきたと思います。新たなことに挑戦するにあたって、安藤市長が大切にしている思いや考え方を教えてください。

安藤市長:

私は土浦市で生まれ育ち、大学と社会人時代に土浦市を離れ、東京や神奈川、また関西にも少しいたことがありました。離れれば離れるほど、地元土浦市への思いが強くなったということが一つあります。また、これまで紆余曲折あり、どん底の生活もありましたが、そういう時にも、いつも前を見て、絶対にこれから元気になるぞ、もっと楽しくするぞという思いがあります。しなかった後悔よりやった後悔と言いますが、それをいつも思っていて、実際、しなかった後悔はありましたが、やった後悔はあまりないので、いろんなことに挑戦したいという思いがあります。

チャンスをとらえるとか、ピンチをチャンスに変えると言いますが、チャンスというのは、これはチャンスですよと、目の前に登場するわけではなく、後から考えたら、あれがチャンスだったのだなというものだと思います。なので私は目の前に起きた何かに対しては進んで実行してみようと思っているので、市議会議員選や県会議員選、市長選に出ようという時に、あまり長い時間悩んでいません。そういうチャンスが来た時には、自分の中ではすぐ決断しています。

< 理想の土浦市、女性が活躍できる社会とは >

ー安藤市長が考える理想の土浦市について教えてください。

安藤市長:

今の若い方々は想像できないかもしれませんが、昔の土浦市は県内の中心で、たくさんの人で賑わっていました。それが今は、時代の流れといいますか、人々の価値観や生活様式が変わっていく中で昔のような賑わいがなくなってきていて、非常に寂しい思いをしています。それと同時に、土浦市に対しての愛着が薄い子どもたちも出てきています。

そこで私は子どもたちが土浦市に生まれてよかった、土浦市で育ってよかった、結婚しても土浦市で子育てをしたい、そして最後を土浦市で迎えたいと、土浦市を心から誇りに思ってもらえるまちにしたいと思っています。性別や年齢に関係なく、みんなが土浦市で過ごしたいと誇りに思ってもらえる、そして土浦市に遊びに行きたいと思ってもらえる、そのようなまちを理想としています。

ー安藤市長が考える、女性が活躍できる社会や地域とはどのようなものか教えてください。

安藤市長:

私たちより下の世代は男女平等で、それが当たり前の世界であると思います。結婚・出産を機に離職し、子育てが一段落して仕事に復帰するという、年齢層別の女性労働率を表す、いわゆるM字カーブの角度がだんだんゆるやかになってきていると思いますが、今一番足りていないのは、女性の政治参加と女性が政策決定などに関わる機会だと思っています。例えば、審議会などでの女性比率を30%を目標としていますが、まだ男性社会ではあります。また、茨城県内の女性市長は、私一人しかいませんし、議員の数も少ないです。これには様々な課題があると思いますが、そのような課題が、課題ではなくなるようになっていけばいいと思います。

また、政治や政策決定の場に女性がもっといて欲しいと思います。例えば、災害があった時に女性や子どもは守られる立場で、いろいろな政策決定をするのは男性という考えが、まだまだあります。そのようなところで女性のリーダーがいて、女性にこのようなものが必要だ、子どもたちにこのようなものが必要だと言える立場になってほしいと思っています。

ー女性の社会参画をどのように進めていきたいか、またサポートしていきたいと考えているか教えてください。

安藤市長:

私が就任して打ち出した支援策としては、子育て世代の経済的な負担の軽減策や、起業する方へのセミナーの開催、介護や子育てで離職した方が再就職する時に必要になる資格の取得支援などがあります。
また、国は令和5年度を目標にこども家庭庁を作るとしていますが、土浦市はこれに先立ち、令和3年4月にこども未来部を作りました。子育てに関して切れ目のない支援をするため、女性だけでなく、皆さんを応援する準備はできておりますので、大いに活用していただきたいと思います。

今年の4月から新たに土浦市の最上位計画である第9次土浦市総合計画が始まります。そのリーディングプロジェクトの一番目に「かがやけ!土浦の子どもたち」を合い言葉にした子どもの支援策を掲げ、子どもたちと保護者の皆さんが安心して土浦で暮らしていけるような政策を打ち出しております。

< 若者へのメッセージ >

ー若者へのメッセージをお願いします。

安藤市長:

親に対しては、なかなか言葉に出せないのですが、家族や周りの方への感謝の気持ちを忘れないようにしています。私はおじいちゃん、おばあちゃん子だったので、祖父母やご先祖様をとても大切にしています。今があるのは、みんなのおかげだとつくづく思います。子どもの頃や若い頃は親の言うことを全然聞きませんでしたが、今になると聞いておけば良かったと思います。若い方々にはまさに先人たち、先輩たちの話を聞いてほしいと思っています。

(インタビュー:2022-03-15)

プロフィール

■生年月日 昭和35年11月18日
■略歴
茨城県立土浦第二高等学校卒業
成城大学短期大学部卒業
2007~ 土浦市議会議員2期
2014~ 茨城県議会議員2期
2019~ 土浦市長

※プロフィールはインタビュー時のものです。
安藤市長とのインタビューの様子
2022年3月15日 zoomにて
(左:安藤市長 右:ドットジェイピースタッフ)

関連記事
  • 酒井市長プロフィール用
    Vol.240 [首長] 酒井了 大阪府貝塚市長 「自利利他で交流を描く貝塚市」

    ジャパンプロデューサーインタビュー

  • 髙島市長プロフィール用
    Vol.239 [首長] 髙島崚輔 兵庫県芦屋市長 「『好き』を探究する学びの実現を公立で」

    ジャパンプロデューサーインタビュー

  • Vol.238[首長] 宮本一孝 大阪府門真市長 「相手のことも自分事のようにとらえ、支え合うまちを目指して」

    ジャパンプロデューサーインタビュー