STAFF INTERVIEW
【教育学部から民間企業へ】「環境が人を変える」広島出身・新社会人が見据える、未来を変える“成長”というアクション

教育学部に入ったけど教員なんか違うかも?って思った教育学部のみなさんはいませんか?
それだけに限らず、入ってみたけど思っていたのと違うと思った経験を持つ人は少なくないのではないでしょうか?
私自身、大学で専門を選択したものの、選択を後悔した頃もありました。
あ、今は頑張ろうって気持ちでいっぱいです!笑
とはいえ、進路という大きな選択において、異なる方向へ舵を切るのは勇気がいると思います。
そこで今回は、教育学部から民間企業への就職を決め、今年の春から東京で働き始めた今田日葉里さんにお話をお伺いしました!!
▶︎プロフィール
名前:今田日葉里(いまだひより)
出身:広島県東広島市
年齢:22歳
大学:広島大学教育学部第三類日本語教育系コース
→大学1年生後期から大学4年生までドットジェイピーで活動
▶︎180度違う未来ー日本語教師を目指した彼女は今、ベンチャーで働いています
「今はとにかく忙しくて、寂しいとか暮らしのことを考える時間すらないですね(笑)」
と笑う彼女の背中には、“今を全力で走りたい”という覚悟がにじんでいます。
東京都内のIT業界のベンチャー企業で働く彼女は、広島県から上京し、営業職としてキャリアをスタートさせました。
教育学部を卒業し、かつては日本語教師を志していた彼女が今の仕事を選んだ背景には、大学時代に関わったNPO法人ドットジェイピーの存在が大きく関係しています。

周りが頑張っていると負けていられない。ーリーダーになって気づいた環境をつくる大切さ
ドットジェイピーでは、若者が政治や社会を身近に感じられるよう、インターンシップなどを通して学びの機会を提供しています。
彼女は大学1年生の夏休みにインターンシップに参加し、その後スタッフとして3年半活動しました。
とくに印象に残っているのが、代表を務めたときの経験です。
「ドットジェイピーでリーダーを経験したことで、“環境って本当に大事なんだ”って実感したんです。まわりが頑張ってると、自分も頑張りたくなる。そういう空気がある場所で、自分も挑戦してみたいと思えました。ベンチャー企業って、そういう“のびしろ”のある場所だと思ったんです。」
納得のいかないやり方や、誰かに指図される働き方は苦手だという彼女。だからこそ、自分で“やる”と決めたときの強さは本物です。ドットジェイピーでも代表を自ら志願し、問題続きだった時期も「喉元過ぎれば熱さ忘れる精神」で乗り越えてきました。
代表を務めるなかで「誰かに影響を与えること」のおもしろさにも目覚めていきました。
高校までは“個人で戦うこと”が多かったという彼女。
「最初から人を巻き込むのが得意だったわけじゃなくて、本を読んだり、先輩に相談したりしながら、どうやって仲間をつくるかを学んでいった感じ。リーダーとして仲間を動かして、何かを成し遂げることができた。それがすごく楽しかったです。」

ドットジェイピースタッフから現在へ
東京に出ることを決めたのも、スタッフ活動の経験があったからこそ。
「ドットジェイピーで出会った大人たちが、本気で仕事を楽しんでいた。そんな姿を見て、“自分もキラキラ働く大人になりたい”って思えるようになりました。」
スタッフとして社会人のロールモデルと出会う中で、働くことやキャリアについての価値観が変わり、今の会社に就職しました。
自分の仕事を心から楽しいといえる、自分の仕事に胸を張れるそんな人たちの姿に心を惹かれ、東京という地に新たな可能性を感じたと話します。
スタッフ活動で培ったコミュニケーション力や状況把握力は、仕事の現場でも高く評価されているといいます。
「営業ロープレで“話すのうまいね”って褒められることが多くて。ドットジェイピーでいろんな人と関わった経験が、今にそのまま活きてるなと思います。」

東京で同期と笑顔で話す今田さん
半径数メートルのあなたを巻き込みたいー「もちろん読者のみなさんも(笑)」
さらに、彼女の目はすでに次のステージを見据えています。
将来的には、地元・広島に戻って、地元の人たちに「楽しそうに働く大人ってかっこいい」と思ってもらえるような仕事がしたいとも話します。
ただ、今はまだ「国や社会を動かせるほどの影響力はない」と話します。まずは自分が成長すること。自分の輪の中にいる人たちに影響を与え、応援される存在になること。そのための努力を惜しみません。
「自分のポテンシャルのギリギリを攻めたいんです。まだ“社会のために何かをする”っていう段階じゃないけど、自分が成長することが、いずれ誰かのためになると思ってます。今は、自分の半径数メートルの人たちをどれだけ巻き込めるか、そこを大切にしています。」
誰かに影響されて動き始めた一人の大学生が、今度は自分の言葉と行動で、誰かに影響を与える存在になっています。彼女は“影響を受ける”から“影響を与える”側に着実に歩みを進めています。