ジャパンプロデューサーインタビュー

Vol.242 [首長] 橋川渉 滋賀県草津市長 「誰もが健幸に暮らせるまちを」

〝誰もが健幸に暮らせるまちを〟
草津市長 橋川渉
JAPAN PRODUCER INTERVIEW vol.No242

琵琶湖のほとりに位置し、豊かな自然環境と
アクセスの良さを兼ね備えている
住みやすさ抜群の草津市。
SDGsに対する想いや若者に期待すること
についてお話をお聞きしました!

<政治の道に進むきっかけ >

ー市長を志したきっかけを教えてください。

橋川市長:

市長になる前はずっと草津市の職員として働いていました。 まず就職にあたっては、民間へ行くのか、 どこに就職しようかということを色々考えましたが、やはり公として世のため人のためになるような仕事をしたいという思いから公務員になりました。

しかし、一職員としては、例えば課長ではその課が所管する分野の仕事だけ、 部長になってもその部が所管する分野の仕事だけになってしまいます。

私はかねてから子育て支援、教育、福祉に充実した施策を総合的に打ち出すことで、住み良く、誰もがずっと住み続けたいまちを実現したいという想いがあり、市政全般に取り組める仕事をしたいという想いから、市長をやろうという志を持つようになりました。

<理想の草津市 >

―橋川市長の考える理想の草津市について教えてください。

橋川市長:

私は、「健やかに幸せに暮らせるまち、ずっと住み続けたい健幸のまち草津」を理想の草津市として考え、日々働いています。

草津市では、平成28年に健幸都市宣言を行いました。今の言葉にするとウェルネスシティ あるいはウェルビーイングシティを目指していきたいということで、政策の中でも、そういったことを実現させるための施策を1つ1つ丁寧に実施しております。

< 草津市の課題と理想を実現するための政策 >

ー理想の草津市を実現するための課題と解決するための政策、取り組みを教えてください。

橋川市長:

市の仕事というのは非常に幅広くあり、政策集において、「安心、活力、安全、透明」という4つの柱立てで施策を整理しています。また、これらは一つも欠くことができない取り組みです。このように、多様な視点からのまちづくりを進めることが重要です。

また、今のところ草津市の人口は増加していますが、いずれ人口減少時代、 また超高齢社会が到来しますので、それらが進む前に、活力と魅力のあるまちが存続できるように、限られた財源をバランスよく使いながらまちづくりを展開していきたいと思っています。

< SDGsや環境に対して >

ー草津市の将来のビジョン実現に向けて「協働」と「SDGs」の視点を踏まえた作りを進めるとありますがSDGsについてどう考えているのか教えてください。また、以前、環境部局のお仕事もされていましたが、そこでの経験で今のSDGsに活かされていることはありますか?

橋川市長:

SDGsは世界的に地球全体で取り組まなければいけない大きな課題であり、しっかりと対応していく必要があることから、草津市では職員一丸となった取り組みをしています。

草津市では、全ての政策についてSDGsのターゲットのどれに当てはまるのかを位置付けをして、総合計画のなかで計画的に財源を配分しています。

誰も取り残さないというのは基本コンセプトであり、たとえば貧困対策であれば、様々な貧困問題に対して、一つの部局だけでなく総合的に対応していくという取り組みを進めています。

また、職員の時代に環境部局にもおりました。今まさに地球温暖化を始めとして地球環境が大きな課題、問題になっていますが、私の職員時代から既に兆しがありました。
その時に取り組んできたことが活かされ、現在、市全体で環境問題の解決に向かって進めていくことができています。

< 若者への期待や求めること >

ー橋川市長がドットジェイピーをはじめ若者たちに期待することがあれば教えてください。

橋川市長:

もう、大いに期待しております。

今の社会には沢山の課題があります。子どもたちにも貧困の問題、不登校の問題、またヤングケアラー、児童虐待などの課題があり、社会生活の中でも働き方の中での大きなストレスといった課題があります。そして、高齢化が進むと誰が社会を支えていくのかという大きな課題があります。

若い方々にはエネルギーがたくさんあると思うので、自分のできる範囲で、できる時にどんどん関わっていただいて、課題の解決に挑戦し、活躍していってほしいと思っています。

先ほど申したようなところで、例えば子どもたちの問題についてはフリースクールでの活動や、子ども食堂を運営している団体など、様々な市民団体があるので、そこで子どもたちを元気づけてもらいたいです。

高齢者の問題では、ゴミ出しの協力や、「困っていることはないですか?」と聞くような、そういったグループを作って、 高齢者の生活をサポートしていくことも考えられます。 色々な社会活動でこのまちや社会全体を住みやすくしていってほしいと思います。

< 政策に反映されている経験 >

ー政策に反映されている市長の経験を教えてください。

橋川市長:

私自身、行政の仕事をする中で極めて誠実な真心という意味の「至誠」を座右の銘としております。

孟子の言葉に「至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり」という言葉があります。吉田松陰も使っていましたが、誠心誠意、事に当たっていけば人は必ず動いてくれる、物事は動いていくという意味です。何事にも誠心誠意に取り組むことが大切であり、それをモットーにしながら仕事に励んできました。

もう一つは「三現主義」という言葉があります。これは現場へ行き、 現物を見て、現実を知るという3つの「現」です。具体的には市民の中に入り、そこで色々な対話を重ねることで現場の課題を発見し、 現場で物事を解決していく発想を得られるということをモットーにして仕事をしてまいりました。
これらが私の価値観、人生観であると思っています。

< 若者へのメッセージ >

ーこれからの日本を担っていく若者への激励、メッセージをお願いします。

橋川市長:

大きくは三つのメッセージを伝えたいです。

一つ目は、志と情熱を持った人になるということです。皆さんそれぞれ志を持って、自身の思い描く理想や夢を実現するために、困難を乗り切る情熱を持って物事に取り組んでほしいと思います。

二つ目は、失敗を恐れずに何事にも挑戦する人になってほしいです。一つ上の目標を常に立てながら、チャレンジ精神を持ってほしいです。若いうちは失敗してもいいので、 チャレンジ精神で何事にも挑戦し、既成概念などにとらわれず、新しいことにどんどん取り組んでほしいと思います。

三つ目は、対話する人になってほしいと思います。 コミュニケーションをしっかり取れることは大事なことですし、対話を大切にしてこれからの人生を歩んでほしいと思います。

(インタビュー:2024-03-29)

プロフィール

■生年月日
昭和24年2月12日
■学歴
昭和48年3月 京都大学文学部卒業
■職歴
昭和48年4月 草津市採用
平成11年4月 出納室長
平成14年4月 環境部次長
平成15年4月 企画部次長
平成16年4月 立命館駐在事務所長(兼務)
平成16年6月 企画部長
平成18年4月 政策推進部長
■略歴
平成20年3月 第16代草津市長
平成24年3月 第17代草津市長
平成28年3月 第18代草津市長
令和2年3月  第19代草津市長
令和6年3月  第20代草津市長

※プロフィールはインタビュー時のものです。
橋川市長とのインタビューの様子
2024年3月29日 草津市役所にて
(中央:橋川市長 その他:ドットジェイピースタッフ)

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