STAFF INTERVIEW
【自信がないあなたへ】自分の強みは『コーチング』ー3年のNPO活動で見つけた自分のスタイル

「日本人は自己肯定感が低い」と言われ、書店には「自己肯定感」という言葉が入った題名の本がなんと多いことでしょう。
自己肯定感の低さはそれだけ日本人に身近な問題です。
そんな日本人が一度は直面する課題「自分のつよみってなんだろう」。
現在大学4年生の私も、就職活動の中で向き合った課題です。
自分の強みをどう言語化したらよいのだろうか、他の人から見ても本当に強みと言えるのだろうか。そんな思いを抱えながら就職活動を始めた記憶があります。
今回、お話を聞いた彼は、ドットジェイピーのスタッフの活動の中で、自分を客観視し、自身の強みといえるスタイルにも出会っていきました。
自分の強みってなんだろうとまさに感じている方は、彼がどのように自分の強みを見つけたのか、ぜひ覗いていってみてください!
▶プロフィール
名前:岩田魁(いわたかい)
出身:大阪府
年齢:25歳
大学:広島大学教育学部第二類
→大学2年生から大学4年生までドットジェイピーで活動
絵本作家、IT営業、元教員志望の彼が語る――ドットジェイピーで見つけた“関わる力”と、自分の可能性
現在、不動産業界のIT化を推進する企業で働く彼は、大学時代にNPO法人ドットジェイピーでインターンシップを経験し、その後も3年間にわたりスタッフとして活動を続けました。
そして今もなお、その経験を、自らの原点として大切にしています。

やらかした半年から、「やりきる」と決めた半年へ
広島大学で教員を目指していた彼が、ドットジェイピーのインターンに参加したのは1年生の春休み。プレゼンテーション能力を高めたいという思いからの参加でしたが、得たものはそれだけにとどまらず、人とのかかわり方、自分への理解といったスキル以上のものを得ました。
その後、団体スタッフとしての活動を開始。
しかし、最初の半年間の活動は途中でなおざりにしてしまったと振り返ります。
「連絡とかも返していなくて周りに迷惑をかけていました。」
気づいたきっかけとなったのは、半年を振り返る総会でのこと。
半年を振り返るなかで、自身が中途半端にしたことで生まれた「穴」に気づかされます。
「誰かが責めてくるわけじゃないのに、すごく反省しました。自分がいなかったことで、誰かがやりたかったことをできなくしてしまったんだろうなって気づいて」
「ここした失敗は、ここで取り返すしかない」と覚悟を決めた2期目。後輩サポートに全力を注ぎ、LINEのトーク画面は常に後輩とのチャットで埋まっていました。
「でも、最初は“雰囲気”で話してただけで、何を伝えればいいかも分からなくて…」
そんなとき出会ったのが、“コーチング”という関わり方でした。
ドットジェイピーで見つけた自分のスタイルーー「問いかける力」が、人を変える
先輩スタッフに、後輩スタッフとの関わり方を相談したことで、彼は「問いかけによって相手の思考を引き出す」コーチングの考え方に出会います。
それは、彼にとって大きな転機になりました。
「人の気持ちや意思を“変える”んじゃなくて、“問いかけ”を通して自分自身の中にある答えを引き出す。これこそが、僕のスタイルに合ってるって思ったんです」
この気づきが、彼の関わり方を変えていきました。相手の話をじっくり聞き、急がずに問いを重ねていく。
“誰かの気づきを引き出す人”として、彼は活動の中で確かな存在感を示していきます。

「関わる力」で切り拓いた3年間──“相手を知って自身を知る”
活動の中では、人とのかかわり方などスタッフになってからの自分の学びを言語化した「岩田魁の学びメモ」が団体内で話題となり、最優秀スタッフ賞を受賞。3年生の時には支部代表を務め、スタッフになって2年が経つ頃には団体MVPを受賞するなど、大きな実績も残しました。
それでも、彼が一番価値を感じているのは団体で学んだ「人との関わり方」です。
「一番変わったのは、人との関わり方を“構造”として捉えられるようになったこと。以前は“ノリ”や“雰囲気”で真似していたけど、今は相手とどう関わるかを考えられるようになりました。」
また、活動を通じてたくさんの人と向き合ったからこそ、「自分よりすごい人」や「自分が得意なこと」の輪郭も、だんだんと見えるようになったといいます。
「人生を長い目で見たときに、ドットジェイピーのスタッフをした3年間を一個の点と考えると、その点ってすごく貴重で、自分を客観視できる時間だったなって思います。」
スタッフ活動と並行で続けた絵本の創作ー絵本で届ける、言葉とぬくもりの物語
大学時代、ドットジェイピーでの活動と並行して続けていたのが絵本の創作。
紙芝居形式の作品を大学祭で販売し、「将来どうする?」「自分の軸って何?」と、同世代に問いかけるような内容のものでした。
「正直、始めた理由は“簡単そう”だったからなんです」
冗談めかすように笑いながらも、中学生時代に絵本に惹かれた原体験を語ります。
国語の授業で体験した絵本の読み聞かせ。
言葉も絵もシンプルなのに、なぜか心があたたかくなる感覚に、強く惹かれたそうです。
「絵本って、子ども向けに見えるけど、実は誰の心にも届く表現をした一つの作品だと思ったんです。」
そんな彼には、絵本の創作を続けた大学時代において忘れられない出来事があります。
ある読み聞かせイベントで、自作の絵本を聞いた子が「学校で手を挙げられるようになった」のです。
「人の人生変えてんじゃん俺!ってなりましたね(笑)」
自分とコミュニケーションをとったことで人が前向きになったりとか人生が好転したりすることが「幸せの最大瞬間風速」だと話す彼の思いはスタッフ活動でも創作活動でも一貫しています。

「幸せの最大瞬間風速を」
現在はIT業界で営業として働きながら、絵本の創作も継続中。
社会に出て現実の厳しさを感じることもあるといいますが、それでも変わらない想いがあります。
「現実は正直、夢のようにはいかない部分もあります。けど、誰にも期待しないで生きるなんて、それじゃ僕にはつまらない。だからせめて、自分の半径10メートル以内の人だけでも、“あなたがいてよかった”と思ってもらえる関係をつくっていたい」
一人の若者が、自分の可能性に気づき、誰かの人生に寄り添える力を育む。
ドットジェイピーで出会ったスタイルを胸に、彼はこれからも、人との対話を通じて「幸せの瞬間風速」を更新し続けていきます。
悩みながらも、試行錯誤を重ね、周囲と対話し挑戦し続ける中で強みを見つけていきました。
みなさんも今日ひとつ新たな挑戦に踏み出してみませんか?
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