STAFF INTERVIEW
Vol.7社会に出て気づいた。“学生時代をどう生きたか”が自分をつくる。

社会人1年目。採用代行の会社に入社し、営業職としてスタートを切った西野総司郎さんは、日々の研修や業務の中で、「働く」ということの本質に触れ続けている。
「正直、社会人って思ってたよりずっと忙しいです(笑)。でも、楽しい。昨日まで知らなかったことが、今日わかるようになる。毎日、新しい発見があるんです。」
そんな彼の言葉には、学生時代に積み重ねてきた“経験”が滲んでいる。そして、その経験が今、社会の中で確かに活きている。
▼プロフィール
名前 : 西野総司郎(にしのそうじろう)
出身 : 大阪府
年齢 : 22歳
大学 : 京都産業大学経済学部
→2年生から4年生の2年半ドットジェイピーに参加
採用の現場に飛び込んで見えた、「人と企業をつなぐ」面白さ
西野さんが所属するのは、企業の採用活動を支援する採用代行企業。人手不足やノウハウ不足など、採用に課題を抱える企業に代わって戦略立案や業務運用を行う。「就活の中で、会社の人たちと話して“この人たち楽しそうだな”って感じたんです。働くって大変そうなイメージがあったけど、それでも楽しそうにしてたから、“ここで働いてみたい”と思いました。」もう一つの決め手は、業務そのものに対する興味だった。
「人材の課題に、自分が介入して解決できる。そこにすごく惹かれました。」今は研修期間中。とはいえ、ビジネスの基礎を学び、先輩社員の動きを追う日々は、学生時代とはまったく違うスピード感だ。「ドットジェイピーで学んだことが、めっちゃ活きてます。たとえば『結論ベースで物事を伝える』『SMARTの法則』とか。社会人の仕組みを先にちょっとだけ知ってたような感覚です。」
「なんとなく」から「本気へ」──人生が動いた、学生時代のある日
今の自分の土台は、間違いなく学生時代の“ドットジェイピーでの経験”にある──そう西野さんは断言する。「大学に入るまで、ずっと“なんとなく”生きてた気がするんです。勉強も、人間関係も。特に悩むこともなかったけど、本気になったこともなかった。」そんな中で出会ったのが、NPO法人ドットジェイピー。大学生がNPO団体でインターンをするという仕組みに興味を持ち、参加。その後、組織の中核を担うスタッフ(エリアコア・エリアマネージャー)として活動した。「初めて、“夢中”ってこういうことか、って思いました。組織の中でリーダーを任されて、何十人もの学生をマネジメントするようになって…うまくいかないことばっかりだったけど、“どうしたら前に進むか”ってずっと考えてた。」特に印象に残っているのは、チームの目標が達成されたときのこと。うれしさと、達成した嬉しさに浸っていた時に、ある先輩スタッフから言われたことだった。「“なんで目標達成できたん?そこが大事ちゃう?”って。」
そこで初めて、次につなげるための“事実を引き出す力”の重要性を実感した。結果だけでなく、過程や要因に目を向け、深掘りする。なぜ?どうして?を繰り返す。思考力、伝達力、行動力──社会で必要とされる力は、ドットジェイピーのスタッフ経験によって養われた。
学生時代に「知る」経験を持つことが大事。
わずか入社4日で感じたことがある。
「大学生、世の中に興味なさすぎない?」
毎朝、日経新聞を読み、要約とアウトプットをするという研修の中で、西野さんはある違和感に気づいた。
「マナー、経済、政治…学生の時ってあまりにも何も知らなかったなって。自分だけじゃなく、周りもそうだった。」社会は、知ろうとしなければ見えてこない。だけど、自分の就職先も、生活も、すべては“社会”とつながっている。ドットジェイピーで議員やNPO団体と関わってきたことで、社会に対して触れる機会は自然と多かったそう。「政治に興味ないって言ってても、教育や労働環境は政治で決まってる。就活も、税金も、身近なことは全部社会の一部。」だからこそ、学生時代に「知る」習慣を持つこと。それが、社会に出たときの“土台”になると実感している。
未来へ伝えたい──「1分1秒、大切に過ごせ」
今、彼が目指すのは「この人が関わってくれてよかった」と言われる営業になること。
「人と人の間に立って、課題を解決する。その積み重ねで、社会って回っていくと思うんです。」
そして、西野さんが大学生に最も伝えたいことがある。
「マジで、学生の間過ごす1分1秒、大切にしてほしい。ちゃんと社会で役立つから。」
大学、そして今──挑戦を積み重ねてきた彼の言葉は、同じように悩む学生たちにまっすぐ届く。
「“夢中になってやってみた”っていう経験は、社会に出てもずっと支えてくれる。だから、いま目の前のチャンスを、思いっきり掴んでほしいです。」