STAFF INTERVIEW
Vol.8【責任のある立場を担うあなたへ】 「やりたいから」だけじゃなく「誰かのために」。4度の代表経験から彼女が見つけた、“関わる覚悟”と自分の役割

「実現したいことがあるからやりたい。」
そう言えることはかっこいいことですよね。
では「自分しかいなかったから。」
それがきっかけとなるのはかっこいいことではないのか。
決してそんなことはないと思います。
やるという選択のあとに、どう行動できたかがきっと大切だと思うのです!
今回は、最初のきっかけは「やるしかない状況だったから」、でも、そこで覚悟を決めてやりきったからこそ、たくさんの経験と成長を得た梶川さんにお話を聞いてきました!

▶プロフィール
・名前:梶川夏希(かじかわなつき)
・出身:香川県
・大学:香川大学教育学部卒業
→大学1年生後期から大学4年生までドットジェイピーで活動
▶︎コロナ禍だからこそ出会えた人生の転機
コロナ禍で友人を作るのも難しかった大学1年生の夏。
香川大学教育学部に通っていた梶川さんは、SNSのDMで届いた一通のメッセージをきっかけに、NPO法人ドットジェイピーのインターンシップに参加することになりました。
「サークル活動も思うようにできなかった中で、対面で活動できることが素直に楽しそうだなと思ったんです。友だちを作るきっかけにもなるかなって。」
“とりあえずやってみよう”と飛び込んだ世界でしたが、気づけば彼女は、その後3年間で4度も香川支部のスタッフ代表を務めることになります。

▶︎やらなきゃ、の連続。4度目の支部代表は「覚悟」から始まった
最初に代表になったのは、スタッフを初めて1年半が経とうとしていたとき。
前任の代表が途中で活動を継続することが困難になり、梶川さんは後半から急遽その役割を担うことになりました。
「“誰かがやらなきゃ”という気持ちが大きくて。大変そうとか、自分にできるかなとかより、とにかく『支部を立て直さなきゃ』と思って引き受けました。」
2回目の代表は、一から支部をつくることで自分の理想の支部にしたいという思いから。
そして3回目は、成果の上がり切らない支部を見て、もっと成果の上がる支部をつくることができると思ったから。
迎えた4回目では、これまで3回やってきたからこそ「もうやらなくてもいいんじゃないか」と葛藤があったそうです。
「正直、しんどさも知っていたし、4年生だから卒業旅行にも行きたかった。だけど、自分より経験のある人もいなくて、“じゃあ誰がやるの?”ってなったときに、自分しかいなかったんです。」

▶︎支部代表として得たものは、“人と向き合う覚悟”
4度の支部代表経験の中でも、特に印象に残っているのは最後の半年間。
過去に課題だと感じていた「支部の運営体制」や「メンバーとの関係づくり」に力を入れた結果、初めて心から「この支部で代表をやってよかった」と思える体験ができたといいます。
「これまでは、チーム運営をうまくできている感じがしなかったので、このメンバーでよかった、この支部で代表をやってよかったと心から思うことができていませんでした。でも代表4度目のときは、ドットジェイピー以外の話をする時間をあえて作ったり、本音を言える関係を築くことを意識しました。」
“支える”ことは、ただ声をかけることじゃなくて、相手のことを見て、本気で向き合うこと。
そう気づいたことが彼女にとっても大きな財産になっています。

▶︎“成長を支える”という生き方を、仕事にも
大学卒業後、彼女が選んだのは、株式会社ネオキャリア。現在は東京で営業として働きながら、企業に対して広告提案を行っています。
「最初からやりたいことが明確にあったわけではないけれど、ドットジェイピーでの経験を通して、“誰かの成長を支える”ってすごく尊いことだなと思うようになって。だから、自然と人の成長に関われる仕事に惹かれていきました。最後はこの会社がいいと思って入社を決めました。」
社会に出てからも、大変なことはあるけれど、「どうやってうまくいくか」「どう気持ちを切り替えるか」と考える癖がついているのは、学生時代の経験のおかげだと笑顔で話します。
▶︎「夢はないけど、必要とされる人でいたい」
「私、夢ってそんなにないんです。でも、“あなたがいてよかった”って思ってもらえる人になりたい。見てくれていた人に、恩返しがしたいんですよね。」
何度も支部を立て直し、誰かのために力を尽くしてきた彼女の言葉には、重みがあります。
「誰かの役に立っているって感じられる場所を、自分からつくっていきたい。そういう環境を、自分の手で築いていきたいんです。」
自分がやりたいから、以上に誰かを支えたいという思いから動いてきた梶川さん。ドットジェイピーでのスタッフ時代を振り返ると、そこには“自分の役割”に気づき、行動してきた3年間がにじんでいます。
