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Vol.16「空飛ぶ車のある未来を仕掛けたい」――“街のお医者さん”が描く挑戦の軸

「自分の人生で、社会に何か仕掛けをしたいと思ったんです」
そう語るのは、建設コンサルタント企業で働いている小角昌弘さん。
大学時代にNPO法人ドットジェイピーで活動し、現在は技術系のインフラ事業に関わりながら、“未来を手掛ける存在”を目指して働いています。
小角さんの中には、明確な軸があります。
それは、「当たり前をつくる人になる」という強い意志です。
◎プロフィール
名前:小角昌弘(こすみまさひろ)
出身:大阪府
大学:関西学院大学 総合政策学部卒業
年齢:24歳
▶選択基準は“好奇心”と“愉しさ” ――すべてはそこから始まる
「何を選ぶか迷ったとき、僕は“どっちが愉しいか”で決めるようにしています」
大学時代から、小角さんが大切にしてきた選択の基準は“好奇心”と“愉しさ”。
ドットジェイピーで活動していた頃、「宇宙兄弟」の一節に出会い、迷ったときには好奇心に従うようになったといいます。
合理的にメリット・デメリットを考えれば考えるほど、頭が動かなくなります。だからこそ、自分の気持ちに素直であることを大切にしているそうです。
「正解は、選んだ後につくればいい。だからこそ、自分の好奇心が動く方へ進む」
この考え方が、今の仕事選びにも、日々の働き方にもつながっているといいます。
▶“交通のお医者さん”として働く日々
現在、小角さんは技術系のインフラ事業を扱う会社で勤務しています。
まちの動脈ともいえる交通の流れを整える仕事は、まさに「街のお医者さん」ともいえる役割です。
「都市開発に関わる部署に行きたくて、今はそのためのノウハウを蓄えているところです」
彼は広報・採用・人事といった総務系の業務を担っています。2026年に控えた会社の創立80周年では、周年事業や社員旅行の企画にも関わる予定だそうです。
「“あれもしたい、これもしたい”って、毎日いろいろ考えて、社員にも話しかけまくってます(笑)」
そう語る姿からは、仕事を“仕掛ける場”として楽しんでいる様子が伝わってきます。
彼が目指す未来は、空飛ぶ車のある世界です。
「昔、馬車から車に変わったように、今度は空飛ぶ車が“当たり前”になる時代が来る。その100年に一度の大革命を、自分も仕掛けたいと思ってます」
空飛ぶ車は観光地から普及していくという予測のもと、大学時代には日本一周の旅にも挑戦。島々にも足を運び、観光の現場を体感しました。その行動力の背景にも、「好奇心で動く」という選択基準があるのだと思います。


▶ドットジェイピーで得た“仕掛ける力”
現在の仕事の中でも特に大事にしているのが、学生時代に経験したドットジェイピーでの“ジャパンプロデューサー”としての視点です。
この言葉はドットジェイピーで「自らを変え、世の中を変える人」という意味で使用されていて、一人でも多く輩出することをビジョンとしています。
「自分が目指していたものはジャパンプロデューサーだ。とドットジェイピーに入って気づいたんです。」
空飛ぶ車が当たり前になる社会を作りたいのも自分が日本を変えていきたいからだと彼は語ります。
学生時代は団体外と社内を繋げるような仕事を重点的に行ってきました。それも日本を変えるために、まずは日本のことをよく知らなくては。という気持ちがあったそうです。
「ドットジェイピーって、好奇心をくすぐってくれる“種”が無限にあるんです。いろんな挑戦が許されて、話せないと思っていた人たちとも関われた。NPO支援で地域の人たちとも対話できて、世界が一気に広がりました」
その経験が、今の彼の行動力や企画力のベースになっています。

▶“文化を残す仕掛け人”としての社会へのまなざし
「日本は成長しない国って言われがちだけど、技術力は世界に誇れるものがある。僕はこの国が、レジェンド的な存在であり続けてほしいと思ってます」
小角さんは、“明るい未来”を信じています。
その未来をつくるために、『自分に何ができるかを常に考え』ているそうです。
また、これがJapan producerの視点であると彼は言います。
会社の中でもまだ広報戦略は未開拓な領域だからこそ、その会社の新たな文化を残せるような人になりたいし、その先の空飛ぶクルマが当たり前になる世の中を創っていく人財になりたいと語ってくれました。
「新しいことに挑戦するだけじゃなくて、文化を“残す”ことも大事。いくら自分ががんばっても、次に引き継ぐ人がいなければ、社会には何も残らない。文化を残せる仕掛け人でありたい」
そう語る彼にとって、「仕掛ける」とは一過性の挑戦ではない。持続可能で、次世代へとつながる“文化”を創出することなのです。
▶「正解は後から自分でつくればいい」
小角さんの人生には多くの選択がありました。けれど、彼は迷いながらも、自分の好奇心を信じて道を切り拓いてきたと語ります。
「迷ったときは、“愉しさ”で選んでください。正解は、後から自分でつくればいいんです」
この言葉は、今まさに人生の選択に向き合う学生たちにとって、大きなヒントになるはずでしょう。


