ジャパンプロデューサーインタビュー

Vol.106 [首長] 宮本 泰介 習志野市長 「人を尊重し認め、優しさと責任感を持って自分自身の決めたことをやり遂げてください」

市長

習志野市長 宮本 泰介
所属 習志野市長
選挙区 千葉県習志野市

 

市長になったきっかけをお聞かせください。


私は26歳で市議会議員に初当選し、3期12年がちょうど終わろうとした時に、支えていた市長がお辞めになるということでした。前々から次に進むのであれば市長に、と考えていたことに加えて、私も一員として今まで築き上げてきたこのまちをしっかりと次代につないでいきたいと思って立候補しました。
私の年齢で市長になるというと大改革を掲げているというイメージが強いだろうと思うでしょうが、私はこれまで作ってきたものを「継承」し、発展させるというスタンスで市長のバトンを受け取りました。それは議員として市政をしっかりと見続けてきた自負もあったからです。



議員になったきっかけをお聞かせください。


ひとつは、純粋に伝えたい意見を表立ってはっきりと言いたいと思ったからです。
もうひとつは、私は周りよりも少し遅い22歳で大学に入ったこともあり、将来については何か人とは異なったことをしようと考えていたというところもあると思います。在学中には結果的に様々な選挙活動の手伝いをしたこともあり、政治が社会の発展に大きく関わっていることを実感していました。



市政と若者の関わりに関しての考えをお聞かせください。


政治そのものに関わろうとするのではなく、世の中は政治によって回っているということを知ってほしいと思います。日本は民主主義・国民主権であり、そういう意味合いからすると、みなさん一人ひとりが政治家なのだと思っています。その代表者が議員ということで、誰もが政治には関与しているのです。
それを前提として、まず普段はとにかくひとりの人間としてのあり方を研鑽しつつ、市民との関わりを増やしていきたいと思っています。存在が身近であれば、自然と関心もわいてくるものと思います。一方、市長というものは非常に責任のある存在ですので、その重責を担っている者として、責任遂行の場面では年齢に関係なく、しっかり職責を果たしていきたいと思っています。



市長としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?


市長としての決断は、一度決めてしまえば戻らないということです。これは私が議員の時に思っていたよりもずっと重大で責任のあることでした。私の一言が職員に影響し、さらに16万人の市民に影響していきます。一切あやふやには出来ませんから、大変ですが、重い決断をしてそれが上手くいった時、市民の喜びに繋がった時には非常にやりがいを感じます。



若者へのメッセージをお願いします。


今やれること、自分が決めたことを一生懸命やる、ということが一番です。最近の生き方として、他人任せであったり、自分に対して客観的になりがちであったりするのではないかと思います。最終的に今抱えている問題は政治のせいでも行政のせいでもありません。自分が主体となって進路や生き方を決めていくのですから、しっかりと責任を持ってやっていくということが大事です。
もうひとつ、優しくあってほしいと思います。インターネットの普及で誰もが情報を発信できる世の中なので、混乱を招いてしまうことがあるかもしれません。その中で、人を尊重し、認める姿勢を忘れず、優しさを持って繋がっていくことを意識しておいてほしいと思います。



(インタビュー:2012-11-27)


平成11年 3月 八千代国際(現・秀明)大学 政治経済学部卒業
平成11年 4月 習志野市議会議員
平成15年 4月 習志野市議会議員2期目
平成19年 4月 習志野市議会議員3期目
平成19年 5月 習志野市議会第28代副議長
平成23年 4月 第6代習志野市長
※プロフィールはインタビュー時のものです。

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