コラムcolumn

2022/2/23 ジャパンプロデューサーインタビュー
Vol.201 [首長] 宮下 宗一郎 青森県むつ市長 「身近な所から世界を変える」

〝身近な所から世界を変える〟
むつ市長 宮下宗一郎
JAPAN PRODUCER INTERVIEW vol.201

本州最北端にある下北半島の中央に位置するむつ市。
下北地方の中核都市として成長発展を遂げてきました。
そんなむつ市の市長である宮下宗一郎市長にお聞きしました!

< 市長になったきっかけ >

ーむつ市長を志したきっかけについて教えていただいても宜しいでしょうか?

宮下市長:

元々、国家公務員として国土交通省で9年働いていました。その後外務省に出向し、ニューヨークの総領事館で2年働きました。11年間国家公務員として働いていた訳ですが、そんな中、むつ市長をしていた父がある日突然他界し、次の市長候補として私に白羽の矢が立ちました。国家公務員を目指したのも、むつ市を良くしたいと考えたのがきっかけでしたが、改めてむつ市のためにという想いを抱き市長になることを決めました。

< 世界に貢献するむつ市 >

ー宮下市長の考える30年後の理想のむつ市について教えていただいてもよろしいでしょうか?

宮下市長:

世界のむつ市というのをよく言っているのですが、『世界に貢献するむつ市』というのを目指しています。

今国連の目標の中にSDGsというものがあります。SDGsという項目の中にある様々な取り組みをむつ市でも行なっていきたいと考えていて、それが全国の自治体の先駆けになっているとか、全世界でもユニークな取り組みを多くしているむつ市であってほしいと考えています。

ー30年後の理想のむつ市を実現するに当たり、現時点でのむつ市の一番の課題について教えていただけますか?

宮下市長:

子どもたちへの教育だと思います。30年後のむつ市を担うのは今の子どもたちですから、子どもたちが世界に貢献できる大人になれることが大切です。
そのためにはまず学力が大事です。試験を解くための学力ということだけでなく、自分で物事を考える力が大事になってくるかと思います。さらに自分で物事を考える力を身につけた子ども達が、自分の考えを世の中の人たちへ表現できる力も必要だと思います。
さらに言えば、英語力、語学力というのも必要になってくるかと思います。
そうした意味で30年後のむつ市が世界のむつ市になるためには、子どもたちの教育が大切になってくるかと思います。

ーそれでは今までのような画一的な教育ではなく、生徒にあった教育を行うということでしょうか?

宮下市長:

今教育の世界では個別最適化ということが言われていて、一人一人の夢に対してどのような形で学校教育がアプローチできるかが大きな課題になっています。ですからそういう意味では画一的という言い方が正しいのかはわからないですが、今やっている学校教育というのは、30年前の教育と変わっておらず、誰のためにもなっていない授業が展開されています。こういう状況は少しずつ変えていかないといけません。子どもたちが一緒の場で学び合う学校というのは必要ですが、授業のあり方や授業以外の学習活動は大きく変えていく必要があると考えています。

ー授業を変えていくために、どのような施策を考えていますか?

宮下市長:

子どもたちに学んでほしいことには2つ軸があると思っています。
まず一つ目の軸は、知識を蓄えてその知識を活用することです。そこで、100マス計算のメソッドを導入してみるとか、夏合宿に来ている東京大学の運動部からむつ市の子どもたちへ試験学習のノウハウを教えてもらうということを考えています。

もう一つの軸はふるさとを愛する心、国を愛する心です。志を持って成長していくために、地域学としてジオパーク学習を進めています。ジオパーク学習では地域にある海や大地、それから自然の成り立ちを学びます。ジオパーク学習を通して地域をより深く知ることで、地域を愛する心を育んでほしいですし、結果として国を愛する心を育んでほしいと思っています。そして世界に貢献できる志を持ってほしいと考えています。

< 身近な所から世界を変える >

ーJAPAN PRODUCERとして今後若者に伝えていきたいことはありますか?

宮下市長:

大きな目標を持つことも大事ですが、身近なことを解決できる力を持つことも大切です。
一燈照隅万燈照国という言葉があります。一燈照隅というのは一つの小さな光が自分の周りの片隅を照らすということです。万燈照国というのは片隅を照らす人がたくさんいると、世界が光輝いて希望に溢れるということです。
若い人たちは大きな夢を持っていると思いますが、自分の身近な目標をしっかりと達成できるような人物になってほしいです。その積み重ねの中で範囲が広くなります。そのような身近な目標を達成できる人が増えてくれば国が変わり、世界も変わると思います。
今の世の中は複雑になっています。バタフライエフェクトといって、たった一つのチャレンジで全世界を変えることもあります。そういう世界に居るという自覚を元に、自分自身が変わって、自分の周りを変えられる若者になってほしいとメッセージを送ります。

(インタビュー:2022-01-28)

プロフィール

■生年月日 昭和54年5月13日
■略歴
平成10年 3月 青森県立青森高等学校卒業
平成15年 3月 東北大学法学部卒業
平成15年 4月 国土交通省 入省
平成21年11月 国土交通省都市局まちづくり推進課 課長補佐   
平成23年12月 国土交通省土地・建設産業局建設業課 課長補佐
平成24年 6月 外務省在ニューヨーク日本国総領事館 政務/経済部領事
平成26年 6月 むつ市長就任(現在2期目)

※プロフィールはインタビュー時のものです。
宮下市長とのインタビューの様子
2022年1月28日 zoomにて
(左:宮下市長 右・下:ドットジェイピースタッフ)

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