ジャパンプロデューサーインタビュー

Vol.068 [議会議員] 蓮 孝道 みどり市議会議員 「何だってやる。やるんだったらやりきる」

みどり市議会議員

みどり市議会 蓮 孝道
政党 無所属
選挙区 群馬県みどり市
初当選年 2007年
当選回数 1回(市議選1回)

 

なぜ議員になろうと思ったのでしょうか?


大学生になり、地元の群馬から東京に出てくるときに大学を卒業したら地元、地域のためになる仕事がしたいと思っていたんです。そのときの選択肢としては、役所の職員や学校の教員などであって、当時は『政治家』という選択肢は自分の中ではなかったんですよ。
けど、20歳のときに地元の村長選挙に携わったんですね。そこで政治に興味・関心を持って、その1年後インターンシップへ参加したんです。



インターンシップに参加してみてどうでしたか?


まずインターンシップに参加して議員が近い存在になりましたね。当時衆議院議員だった手塚よしお事務所でインターンシップをしたんですが、インターンシップで国会議員という存在を身近に感じられました。
インターンシップ中の活動内容は、ポスティング、戸別訪問、ポスター貼り、国会へのお使いなどでした。その後、インターンシップがきっかけになって私設学生秘書としての活動をさせてもらいました。
国会議員の事務所でしたが、議員本人も事務所スタッフも年齢が若く、の近い人ばかりでしたね。それも身近に政治を感じられた理由の一つでした。



蓮議員が特に力を入れている政策分野は?


うーん(笑)そう質問されると難しいね。
まず大きなことで言うと、僕が現在議員をしている群馬県みどり市は合併したばっかりで、ゼロからのスタートなんだよね。
2町1村の合併だったから中核都市がないんですよ。だからまずは任期中にみどり市の土台を作りたいですね。他の議員は高齢だからね。若い自分がやらなくちゃ(笑)
小さいことで言えば、一つは教育です。東京都杉並区や埼玉県志木市で行っているような、市のお金で学校の教員を採用するようなことです。
現在市の学校に勤務している教員は県の費用で仕事をしているんだけど、それだと市をまたいで異動があるんだよね。
だから3~4年で異動しちゃうと、その市の教育理念を育てる前に異動されちゃう。そうなるとその市の教育理念にあった教員を育てるのが難しいんですよね。だから市のお金で教員を雇うことで、その市に根付いた教員を育てることができるんですよ。
子育て支援に関して言えば認可外保育園の問題なども取り組んでいます。
あとは市営施設の経営改善ですね。
現在、市内にある市営施設が赤字や不正続きなんですね。合併する前の旧東村(蓮議員の出身地)からの財産であるので、この一年間の間に施設経営を見直していきます。なんか本当にまとまりがないけど、非常にやりたいことが多いんです。みどり市議会は元が町村議会だから他の市議会と比べて会派性が薄いんです。だから大きな議題は会派を超えて議論ができるし、広く様々な問題に取り組めるんですね。
他にも2011年からテレビがデジタル放送化になるじゃないですか?
けどデジタル放送の電波は山間部には届かない可能性があるんですね。つまり山間部にあるみどり市はこの問題に直撃しているわけです。なので山の上に電波塔を立てそこから各集落に配信するのが一般的な対策なんだけど、僕は光ファイバーを使うことを提案しているんです。これを使うことでユビキタス、日本の田舎に高速光通信網を整備したいんです。



あえて専門的な分野をつくらない理由はなんですか?


何か一つに限定してこだわっちゃうとそれしかできなくなるんです。それと僕は新人なんだからなんでもやらないと。新人が偉そうに「私の取り組んでいる政策はズバリこれだけです。」とか言ってちゃね(笑)
何を偉そうにって感じでしょ。



蓮議員から大学生へのメッセージをお願いします。


自分の限界を作らない!
なんでもやればできる!!
自分自身今回の選挙で強くそれを感じました。例え学歴のある人だからってそれだけで選挙に受かるとは限らないじゃない。自分は親が議員でもないし、知り合いに地元の政治関係者がいたわけでもない。お金もないし、コネもないし、看板もない。ほんと一軒一軒回って、街頭で訴えて、繰り返しでした。
けどそっから得た教訓が、何だってやる。やるんだったらやりきる。ということでした。
だから大学生の皆さんも自分で自分の限界を作らずに、これだと思ったらとことんやってみてください。
それからドットジェイピースタッフの皆さん、インターンシップを終えた皆さん。僕からの要望なのですが、議員インターンシップをこれからも広げていって欲しい。
例えばインターンシップって都市部の比較的偏差値の高い大学には企業インターンシップやらなんやらの話がくるけど、偏差値が普通程度の大学にはそれほど話が来ないじゃないですか。地方の大学生に至っては、インターンシップって医者がやるもんだと思っているんです(笑)
それって格差じゃないですか。ドットジェイピーにはそのセーフティーネットになって欲しいんです。
企業インターンでは地理的条件とかあるけれど、議員インターンシップなら極端な話、議員と学生がいれば可能ですよね。
大学生のうちにインターンシップで社会経験を積めるってことは本当に貴重な経験になります。
企業インターンシップは、企業インターンシップのメリットがあるけれど、ドットジェイピーの議員インターンシップのメリットや可能性はそんなもんじゃないと思います。もっといろいろな学生や地方大学の学生などへも裾野を広げて欲しいですね。



(インタビュー:2007-09)


名前蓮 孝道(はす たかみち)
年齢25歳*
所属群馬県みどり市議会議員
経歴元ドットジェイピースタッフ
※プロフィールはインタビュー時のものです。

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