ジャパンプロデューサーインタビュー

Vol.073 [国会議員] 伊藤 渉 衆議院議員 「人として、信頼してもらえるかどうか、これが全ての礎」

衆議院議員

公明党 伊藤 渉
政党 公明党
選挙区 東海ブロック
初当選年 2005年
当選回数 1回(衆議院1回)
公式サイト
YAHOO!みんなの政治

 

Yahoo!みんなの政治やブログを活用していらっしゃいますが、その理由は何ですか。


ネットを通してでしか出会えない方が存在します。政治家の仕事っていうのは、どれだけたくさんの方の声を聞いて、この国の進むべき道を考えながら、最終的に自分が進んでいく道を決めるんだと思うんですね。その大前提は、様々なツールを利用して、色んなことを聞かせていただく、ということだと思います。そういう意味で、活用しています。



ご自身で更新内容を考えてらっしゃるということですが、内容に関してはいつお考えですか。


移動中に考えますね。他愛もない内容もいっぱいあります。本当に日記みたいに書いています。自分っていう人間を知ってもらうことも大事なので、ありのままを書いていますね。



利用していて、よかった点はありますか。


自分の考え方に賛同していただいて、激励のメールをいただくこともあります。何よりもネットというツールを通して、政治への関心が高まることは、大事なことだと思います。現実に政治が法律を作り、この国を動かしている。皆さんから大切な税金をいただいて、そこに一人一人が無関心だということほど、危険なことはありません。



普段の活動に、皆さんからいただいたメールを生かすことはありますか。


あります。そのまますぐに反応できるものもあるし、長い時間をかけて自分の中で育てていく、種みたいなものもありますね。一人だと、知恵といっても限りがありますよね。でも、ご意見をいただくことによって、より多くの人がいろいろなことを考えていて、その中で自分が進もうと思っている道だったり、なるほどそういう考え方もあるんだな、ということがわかります。メールを書いている方はそこまで思っていなくても、自分の中で一つの種になるっていうことは、現実あると思うんです。



特に力を入れている政策はありますか。


住宅政策ですね。また直近で言うと、地デジですね。これをどうやって落ちつけていくかは課題です。さらに将来的には、社会保障ですね。当たり前のことですが、教育っていうのは、経済格差によるべきじゃない。本人が望めば受けられるようにする。世の中に出たら、ルールの下で競争をする。晩年に入ったら、それまでの成果に応じた生活、それに加えてある一定のセーフティーネットが必要です。当たり前のことだけど、それをどのようにして実現していくかですね。
世の中って、当り前のことをやることが意外と難しいでしょう。例えば、電車の中でお年寄りに席を譲ることでも、勇気が必要だったり。人って不思議ですよね。当り前のことが当たり前にできる国になることが全てだなあと思います。



10年後、議員ご自身はどのような活動をされていたいですか。


10年、私で言うと50歳くらいですか。「政治家という職業が信頼を勝ちとる」ということですね。大前提はそこです。そのためには、具体的に何をやるか。国の経営を預かる身ですから当然、自ら身を切っていかないと、国民はついてこないでしょう。少なくとも、政治家が必死になっていないから、今信頼されていないんだと思います。少なくともそう見えないから。やはり、信頼関係があれば、「皆で頑張ろう」ってなると思います。凝縮して言うと、政治家っていう仕事が、信頼を得ていること、それを礎にして、今課題となっている社会保障をちゃんと議論していくことですね。 そういう厳しい政治家という中にあっても、だからこそやるっていう人が出てくるかってことですよね。言うは言うけど、よくやらないっていうのであれば、この先は決して明るくないですよね。それを先頭切って見せる仕事が、政治家ですよね。人として、信頼してもらえるかどうか、これが全ての礎ですね。



趣味は何ですか。


スポーツ全般が好きです。運動するのは大好きですね。中学では柔道をやって、高校・大学とラグビーをやって、今は地元でバレーボールをやっていますね。あとは、本当にずっと好きでまたいつかって思っているのが、バイクですね。本当に大好きで、そういう業界に勤めようと思っていたんだけど、趣味にしています。



学生へメッセージをお願いいたします


次の世代として、いつか必ずこの国を背負うときが来る。ともすると、一人の人間は弱いもので、なかなか自分がそうすると思えないところがある。必ずそうなんですよ。どんな立場であれ。それは家庭という場所かもしれないし、もっと大きい場所かもしれない。自分が背負っていくときが必ず来る。そのために、今何が必要なのかと思って、日々、24時間とかそんな思いことは言わないですけど、考えてほしい。必ずその人にとって、力になると思います。一人の人間は無力じゃないと知ってもらいたいと言うか。一人の人間からこそ全てが始まると知ってもらいたいですね。



(インタビュー:2008-12-04)


名古屋市生まれ。
JR東海を経て、平成17年9月、衆議院比例東海ブロックで初当選。
大阪大学大学院 工学研究科土木工学専攻修士課程修了。
昭和44年11月 名古屋市南区に生まれる
昭和51年03月 昇龍学園第二松元幼稚園 卒園
昭和57年03月 名古屋市立笠東小学校 卒業
昭和60年03月 名古屋市立本城中学校 卒業
昭和63年03月 名古屋市立菊里高校 卒業
平成04年03月 大阪大学工学部 卒業
平成06年03月 大阪大学大学院 工学研究科土木工学専攻修士課程 修了
平成06年04月 JR東海株式会社 入社
平成14年07月 JR東海株式会社 総合企画本部企画開発部係長
平成15年07月 JR東海株式会社 建設工事部土木工事課係長
平成17年04月 JR東海株式会社 退社
平成17年09月 第44回衆議院総選挙 初当選(東海比例ブロック)
平成19年08月~平成20年08月 厚生労働大臣政務官
※プロフィールはインタビュー時のものです。

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