ジャパンプロデューサーインタビュー

Vol.097 [首長] 石川 清 埼玉県坂戸市 「『今までの経験と知恵が、これからの人生の自信となるでしょう』」

市長

埼玉県坂戸市 石川 清
所属 坂戸市長
選挙区 埼玉県坂戸市

 

市長になった理由は何でしょうか?


坂戸市長になる前に、坂戸市議会議員として4期16年間行政に関わってきましたが、財政問題に気付き、このままでは坂戸市が危ないと感じました。そして、財政基盤の立て直しを第一に考え、坂戸市長に立候補することを決意しました。私は、健全な財政運営に裏打ちされた市政運営が基本中の基本であると考えておりますが、本市の場合、身の丈を超える予算編成を続けてきたため、一時財源確保が困難な時期がありました。こうした危機を克服するためには、あらゆる無駄を省き、徹底した行財政改革を断行し、足腰の強い財政基盤の確立を図る必要があります。



市長になられて半年ですが、今後どのような事業に力を入れていこうと考えていますか?


財政基盤を立て直すために力を入れていることは2つあります。1つは、企業誘致です。平成25年の夏に開通予定の坂戸西スマートインターチェンジを活用し、坂戸市の商店と企業が良い関係を築く事が出来れば、坂戸市が活性化され人や消費を呼び込むことができます。2つ目は、観光農園を作ることです。今、坂戸市では年中果物を栽培することができます。市民が気軽に農業に親しむ事ができる機会と、観光としてアピールすることで坂戸市を盛り上げていきたいです。
そのほかにも、坂戸市や近隣市町の大学と連携し市民が幸せに暮らせるようなまちづくりや、坂戸よさこいをはじめ、他のお祭りを市民と作ることなど、たくさんのアイディアが浮かんできます。市長としてのやりがいをとても感じています。



PTA会長の経験から、考えたことを教えていただけますか?


子どもは坂戸の宝だと思っています。PTA会長を務めていた時から、毎朝「おはよう」という登校時のあいさつ運動を続けています。児童にハイタッチをしながら、「おはよう」とあいさつをすれば、子どもの様子がひと目でわかります。この運動は、今現在坂戸市全域では実施できていませんが、来年には全地域で行おうと考えています。
また、教育基盤も立て直す必要があると思います。子どもたちが将来自分で成長するためには、義務教育期間にどれだけ大人が成長できるように根を張ることができるか、が重要になるのではないでしょうか。人は、生まれた時からの経験や考えを積み重ねる事によって、自信をつけ、答えを得るのです。その経験や考え方を伸ばす教育を行うのも、市長の使命だと考えます。



坂戸市のいいところを教えてください。


坂戸市長になって半年になりますが、まだまだ、外にアピールできるポイントは少ないのが現実であります。まずは、子どもたちの明るい声が聞こえ、若者が坂戸市を盛り上げ、高齢者が健康で過ごせるようなまちづくりをしていきたいと考えています。そのためには、若者を坂戸市に呼び込むことが必要ですね。今後様々な面から坂戸市を盛り上げていきたいと思っています。



若者への期待は何でしょうか?


今まで生きてきた中での考え方、経験がこれからの人生を成功させるヒントになります。若者には、本を読み、そして人と触れ合うことを大切にしてほしいと思います。
また、若者の声を政治の場に届けて欲しいですね。有権者の声を届けることができる機会から逃げずに、行動に移してください。若年投票率が上がれば、政治家は今以上に危機感をもって選挙に挑むでしょう。これが、若者が政治に対して影響を与えることのできる1つの手段です。誰に投票していいかわからないという若者が多いと思いますが、そのような理由で投票しないと決めずに、投票に行く事が大切です。世の中には様々な情報が流れていますが、それらに流されることなく自分の経験と考えから判断できるような若者になってもらいたいです。



(インタビュー:2012-11-26)


1969年3月 埼玉県立川越高等学校卒業
1976年3月 日本大学経済学部卒業
1996年4月 坂戸市議会議員(1期)
2000年4月 坂戸市議会議員(2期)
2004年4月 坂戸市議会議員(3期)
2008年4月 坂戸市議会議員(4期)
2012年5月 坂戸市長就任
※プロフィールはインタビュー時のものです。


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