ジャパンプロデューサーインタビュー

Vol.115 [首長] 中山 一生 龍ケ崎市長 「選挙、そして投票するということの大切さを気付いて、時代認識を高めていってください。」

市長

龍ケ崎市長 中山 一生
所属 龍ケ崎市長
選挙区 茨城県龍ケ崎市

 

市長になろうと思ったきっかけを教えてください。


私の祖父も父も政治家をやっていましたので、ずっとその背中を見て育ちました。
また、父の秘書の業務など政治に関するところでずっと働いていました。その中で、今の世の中の状態を打破するには、もっと政治について興味を持ってもらい、投票率を上げていくことが必要だと考えました。
今の若い人たちはあまり政治に関心が持てずに、投票率は下がっています。そういった人たちをいかに喚起して投票に足を運んでもらうかということをテーマのひとつとしなければならないという思いが、政治家になるひとつのきっかけでした。

地方自治に携わるきっかけは、県議会議員への挑戦でした。この挑戦から私と地方自治との関わりが始まりました。そこで住民には多様な意見、考え方があることを知りましたが、現在の政治の中ではそういった多様な意見が見落とされてしまいます。
そこで、自分自身で政治に携わり多様な意見を反映できないかと考えました。それと同時に、政治に関する閉塞感というものを打破して国政だけでなく地方政治も元気にしていかなくては、という思いで市長に立候補しました。



若者が政治に関心を持つきっかけを、どのようにお考えですか?


政治の仕組みに関しての教育はあるようですが、投票すること一票の重み、ということに関してもっと繰り返して教えるべきではないかと思っています。そうすることによってひとりひとりの頭の片隅に投票の大切さが残るようにすることが大事です。

投票したい人がいない、よくわからない、興味がない、そのような人が多いかと思いますが、まずは投票所に「足を運ぶ」ということをしてほしいと思っています。それを続けていくことで、政治に対して興味を持つきっかけになるかもしれません。

そして、関心を持った後はマスコミを見抜く力を身につけてほしいということです。話題の流れを作ろうとする目の前の情報だけに流されず、自分にとって本当に必要な情報は何かを、見分ける能力をつけてほしいと思います。



育児休暇が盛んだとお伺いしましたが、それについてお聞かせください。


私自身育児休業の取得に最初は悩むところもありました。しかし、龍ケ崎市が「子育てに積極的なまち」となり、一人でも多くの男性が育児と仕事を両立していくためのきっかけとなるよう育児休暇について初めて作った条例に則り、育児休暇を取らせて頂きました。

今の世の中は長寿社会となっています。とても素晴らしいことですが、一方で少子化が進んでおりバランスは悪くなってきています。
そこで、私自身が子育て世代ということもあり龍ケ崎市を子育てしやすい環境に変え、若い人にどんどん入ってきてもらおうと考えています。そうすることによって、必然的にお年寄りを支える力が増えますから、相乗効果が望めるのではないでしょうか。



大学生時代の話をお聞かせください。


在学中は主にアルバイトに打ち込んでいました。様々な職種を体験しましたが、とても良い社会勉強になったと思っています。その小さな経験でも、例えば食に関わる仕事をしていることで食文化について考えるきっかけにもなると思います。
私としても政治を考える時や人間関係の形成に当時の経験が参考になることもありますし、当時は回り道をしてしまったと感じることもありましたが、今となっては積んできた経験に無駄なことはひとつもないと思っています。



若者にメッセージをお願いします。


ひとりひとりが持っている一票は、社会の大きな風となり、無限の可能性を持っているものだと思います。それを放棄してしまえば全てゼロになってしまいますし、その大切さに対する認識を強めていってほしいと思っています。それを意識してみなさんが投票するようになれば、この国は間違った方向には向かないでしょう。

そして今、時代の流れの大きな変わり目にあります。歴史を見ると、こういった時代の転換期には若い世代の人たちの活躍が目立ちます。今でもそういった若い世代の勢いというものが重要ですから、ぜひそういったことに対しての自覚を持って、投票する大切さを気付いて、時代認識を高めていってください。



(インタビュー:2012-11-27)


平成  2年    3月 日本大学法学部卒業
平成  2年    4月 衆議院議員中山利生公設秘書
平成  5年    6月 国務大臣防衛庁長官秘書官
平成12年    6月 衆議院議員中山利生政策担当秘書
平成15年  10月 自民党茨城県衆議院比例区第一支部長
平成19年    1月 茨城県議会議員
平成20年  11月 自由民主党龍ケ崎支部長
※プロフィールはインタビュー時のものです。

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