「与えられた環境を活かすことが、キャリアを形成することに」

キャリアを意識したことはありますか？ドットジェイピーのスタッフ活動をする前と活動をしている現在で意識の変化はありますか？

（兵庫支部中嶋倫太郎）

ドットジェイピーという団体に入ったことは、もちろん自分の今後のキャリアを踏まえての選択でした。
「大学生なのに社会人みたいに仕事をしている、こんな組織に入ることで間違いなくスキルアップにつながる！就活にも強そう！」そんな感じで、漠然と今後のキャリアに有利に働きそうだと考えていました。

そして入ってみると、実際にたくさんの業務があり、責任を持って仕事に取り組む状況を多く経験しました。
協力してくださる議員と綿密に連絡を取り、参加していただく学生に素晴らしいインターンを体験していただく。体外に向けてのアプローチも積極的に行う。そして、団体理念の「JAPAN PRODUCERの創出」を実現する。

すべてのスタッフが以上のようなことを意識して活動しているわけですが、この団体での活動は、私にとって「キャリア」に関しての考え方を変容させるものでした。キーワードは「ドットジェイピーは環境でしかない」「プランドハプンスタンス」の二つです。

「ドットジェイピーは環境でしかない」という言葉の意味は、本当に大事なことはどんな環境に身を置くかではなく、実際にどんなことをし、成長を感じるかであるという事です。
成長できる環境にいても、自分が確かな成長を感じるために明確な意志をもって適切な努力をする必要があります。環境を生かすも殺すも自分次第というわけで、キャリアを形成していくにあたり、「ここに入れば成長できそう」という思考から、「こういう成長をしたいから、この環境でこんな活動をしたい」と明確に意識するようになりました。

この団体で、与えられた環境で精一杯努力することではじめて大きく成長できる、ひいては仕事へのやりがいや、喜びを感じられるのだろうということを学びました。自分の今後のキャリア形成においても、「そこで何ができるか、どんな成長ができるか」を意識し、そのために努力できるようになろうと考えています。

そして、「プランドハプンスタンス」について。
こちらは「偶発的なキャリア形成」を意味し、キャリアとは積み上げ型というより、偶然によって形成されるというものです。
この考えを意識するようになったのは、自分のドットジェイピーでの経歴によるところが大きいです。

私は現在兵庫の大学生にインターンシップを提供する「兵庫支部」で代表をしているのですが、団体に入ったときから代表になりたいと考えていたわけではありません。何だったら、半年の支部員としての活動では個人的に充実した日々を過ごせ、満足したのでもう卒業しようかなと考えていたくらいです。
それが、当時の代表から「代表をやってみない？」と声をかけていただいたことで、今の自分がいます。

チャンスをいただいたのなら、せっかくだしやってみようかなという思いで当時は決断をしましたが、このような形で、キャリア形成も偶然によるところが実際多いのではないかなと思っています。

ここで大事にしたいのが、このような「偶然」が生まれたのは、目の前の仕事をしっかりやってきたからだということです。
キャリア形成が偶発的だからといって、運に任せて待っていればよいという事ではなく、先のことは分からないから未来のためにも今できることを精一杯やろうというものです。

自分なりに、一人の支部員としてすべきことは全力でやってきました。それが評価されて代表に推薦されたという経緯もあるので、これからもまずは目の前のことに一生懸命取り組みたいと思っています。それがキャリア形成につながると、このスタッフ活動を通じて学びました。

以上のように、スタッフ活動を通じてキャリア形成について、それに付随して日々の活動への姿勢など、大切なことを多く学びました。これらを活かして、最も満足できる進路選択をできればと考えています。

そして、このスタッフ活動を始めるきっかけになったインターンシップについて最後に紹介させてください。

私は2年の夏に、将来のビジョンを明確にしたいと思い”議員インターンシップ”というものに参加しました。
議員との活動を通じて、社会を変えるために奮闘する人々の現場をこの目で見て、社会をよくしようとする人たちが苦労を重ねながらも、充実感を持って活動しているように見えました。その影響を受け、自分も社会に影響を与える仕事がしたいというキャリア形成の軸のようなものを作ることができました。

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