就職活動

「自己分析と言語化」

就活では自己PRをする場面があります。しかしながら、なかなかすぐに思いつくもの ではありません。事前に準備しておく必要があるでしょう。この自己PRは、自己分析することから始まります。自分の強みや弱み、傾向を 把握し自分について知らなければなりません。この自己分析は、会社に入った時に自分がどのように役に立てるか伝えるのはもちろん、あらかじめ自分の短所や苦手分野を理解しておくことで、中間に頼るためでもあります。効率化を図るためには、お互いが苦手なところを補い、協力していくことが必要だからです。

ドットジェイピーが開催しているインターンでは、一次選考時に自己分析を行います。自分の人生を振り返って、このころはどんな 性格だったか、どんなことをしていたか等をシートに記入し、書いた内容についてスタッフと深堀していくというものです。正直言えば、スタッフとしなくても自分で深堀していくことが出来れば、自己分析は一人でもできます。例えば、自分の苦手なこと、好きなことを書き出して共通点を探す、核となる部分を探す、なぜそう感じたのかを書き出して考えてみる。これももちろん自己分析です。

しかし、人に話してみて気付くこともあると 思います。例えば、「じゃあ、こうしてみたら?」とアドバイスをもらっても     「なんか違うな」と思った経験ありませんか。恐らくこれって大体の人は相談するときに答えが決まっているということだと思うんです。 何か分からないけど、自分の中である程度既に答えらしきものはある。ただそれを言語化することが出来ないから気付けない。この答えらしきものは、自分で紙に書きだす作業では気づきにくいと思います。人に話してみて、初めてその答えらしき   もやもやの存在に気づけるのではないでしょうか。

「話す」「誰かに伝える」という行為にきっと意味があるのでしょう。ついでに言えば、相談する相手が上手く聞き出せる場合には、その人が感じている部分にも「それって本当に楽しいだけだったのかな? 実は悔しさとかもあったんじゃないかな」というように、新たな気付きや自分に疑問を持つことだってできます。代わりに相手に言語化してもらうことだってできるんです。言語化という能力を外注するイメージでしょうか。言語化する能力はすぐに身につくものではないので、誰かに頼ってみるというのも   一つの手かもしれません。

この言語化する能力は、誰かに伝えるときに 必要だと思われがちですが、今回説明したように自分を知るためにも必要な力だと思います。言語化するというのは、例えるなら、「カメラの解像度を上げる」イメージです。極端に言えば、赤と青しか知らなければ、紫が表現できません。色の名前を知らなければ、表現の仕方を知らなければ、選ぶことが出来る選択肢が減ってしまうのです。この言語化する能力は自己分析する上では欠かせない力です。誰かに頼ることもできますが、まずは自分でできるよう、努力することも大切です。

ぜひこれから先で、自己分析をするときは、今回紹介したことを少しでも意識してみてください。自分だけでなく他の人も巻き込むこと、言語化できるようになることは、きっと自分では気づけてなかった新たな自分に出会えるきっかけとなるはずです。

濵田怜亜
下関市立大学経済学部2年
北九州支部設立準備室
2021年春に議員インターンシップに参加。
現在はドットジェイピー北九州支部設立準備室でスタッフ活動中。

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